講談社現代新書<br> 不思議な建築―甦ったガウディ

講談社現代新書
不思議な建築―甦ったガウディ

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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061488205
  • NDC分類 523.36

内容説明

天空に向かってなお螺旋を巻き続けるサグラダ・ファミリア大聖堂、聖母マリアの子宮のように人々を包み込むコロニア・グエル、カサ・バトリョの屋根をかたどるカタルニャの伝説のドラゴン…。植物の蔓のように丘陵へ伸び拡がる地下鉄、ゆるやかに波打ち、フワリと脹らむ壁や窓…。アントニオ・ガウディの作品を幹に、ヨーロッパ各地に梢を繁らせる、生命ある建築の不思議な魅力を、豊富な写真でものがたる。

目次

第1章 自然と生物―建築に息づく不思議感覚
第二章 洞穴―甦る太古の揺籃
第三章 肉体―空間を包み込んだ壁
第4章 樹木―成長する構造
第5章 物の魂―生命を宿す造形

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takahiroyama3

2
ガウディ建築の「不思議な」魅力を「生命のよう」と形容し、多角的に検証する一冊。文のまとまりが細かく、読みやすい良書。例えば端正な建築を志向するミースらとの対比からは都市で有機体が持つ珍しさという価値を示し、自然をメタファとするルシアン・クロールとの類比では垂直と螺旋の形態的特徴を強調し、構法という点からはブリコラージュによる自由さを説明する。途中、創造行為は正誤の尺度ではなく自然への考察によってもたらされる、という趣旨の一説にハッとしました。本書の構成はそれを体現しているように感じました。 2020/03/30

ソニックゆうすけ

1
ガウディをメインに丸々1冊不思議な建築。新書の割りに写真が多くイメージを助けられた。それぞれが強烈で、説明が無くても色々考えられそう。丁度今、国立近代美術館でガウディ展をやっているので、その副読本としてもいいのかも。2023/06/20

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