内容説明
「裏窓」の覗き見から事件が始まり、「バルカン超特急」から貴婦人が消えた。「北北西に進路を取れ」ば突然飛行機が襲い、群をなす「鳥」で空がまっ黒。記憶喪失者は「白い恐布」におびえ、高所恐布症は「めまい」にさいなまれる。「ダイヤルMを廻せ!」は、殺し屋を殺してしまい、「泥棒成金」は美女の口づけに殺される。今は亡き「レベッカ」は不倫の妻で、使い込みの犯人は「サイコ」に斬殺されてしまった。スリルとサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックのすべてを満載。
目次
1 ヒッチコックは生きつづける
2 ヒッチコック・ストーリー
3 間違いや偶然からはじまる
4 推理よりもスパイ・サスペンス
5 マクガフィンは恐怖のキイワード
6 偏執症的小道具演出法
7 縦と横のサスペンス構造
8 実験と遊びのカメラ・ワーク
9 ヒッチコックも金髪がお好き
10 映画はエンターテイメントだけじゃない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
61
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックについて書かれた昭和61年刊の本。ヒッチコックは技術論や作品論が数多く出版されているがこれは、難しいことは抜きでヒッチコック映画のあらましや、俳優、演出、カメラ・ワーク他難しいことは抜きにヒッチコックを語った内容がうれしい。個人的には「逃走迷路」や「北北西に進路をとれ」、「フレンジー」が好きだ。また彼の映画には美しい女優が出てくることも楽しみだ。2016/05/18
コットン
43
ヒッチコック作品の入門的書籍2019/12/01
ヴァン
6
ヒッチコックの映像論の本は色々でているがこの新書は章ごとにヒッチコックの特徴的なことについて述べている。ブロンド美人が好きで主人公がいつの間にか事件に巻き込まれるというプロットを繰返し映像化したヒッチコックの魅力をまとめた一冊になっている。監督としてはこれからもその映像論について語り継がれるひとりだろうと思う。2016/12/28
ネムル
3
ヒッチの人となり、嗜好、テクニック等をざっくりと紹介している。マクガフィンについてはもっと筆を割くべきじゃなかろうか。2014/12/02
nutaki
1
映画『ヒッチコック』を観て再読。ヒッチコックファン必読の書。面白いです。2015/07/10
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