内容説明
クレヨン王国には、有名な人の話やおもしろい話をまとめておく習慣があることを知ってましたか?10年ごとに「こぼればなし」という本が作られるのです。その中から、これまでいろいろなクレヨン王国の物語に登場した人々の「その後」の話を32編集めました。すべて4ページでまとめられた「四枚童話」という趣向と共にお楽しみください。
著者等紹介
福永令三[フクナガレイゾウ]
1928年、名古屋市に生まれる。早稲田大学文学部国文科卒業。すぐ文筆生活に入る。1956年に第9回オール讀物新人杯、1963年にモービル児童文学賞を受賞。1964年、『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年より1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾をひらく
三木由記子[ミキユキコ]
1952年、広島市に生まれる。東京芸術大学美術学部工芸科を卒業。デザイン会社勤務を経て、1978年に独立、児童図書の仕事に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あき☆ブラック・ベア
3
最後はてっきりシルバー王妃が王国を旅しながら懐かしのメンバーたちと触れ合うような話だと思ってた。なるほどそれぞれのキャラクターたちの短い短いエピソード集なのね。じゃあ本当の最終回のような雰囲気を味わえるのはやっぱり月のたまご完結編のほうだったんだなぁ…。おまけのようなエピソード群。みんなが王国でそのまま生活している姿が見える。エンディング後のおまけみたいな一冊。2024/10/19
Mako
0
短編集なのだが、やたらと金銭的な部分が浮き上がる作品が多い。それも「えーこんなことくらいで恨みを買うの?」みたいなささいなトラブルが殺人未遂に発展したり、汚ない方法での金儲けを画策していた人物が、自身のミスで業務上過失致死のような事件を起こしたりと、極端だ。福永にとって貨幣とはどんな意味を持つのか。貨幣の問題はほんの一例だが、こういう作者本人の深層心理の「歪み」が無意識に書き込まれているため、クレヨン王国という作品全体にわたって「児童書なので」というだけでは済まない、奇妙なねじれが横たわっている。2014/10/03
Theodore
0
図書館にある分だけ全巻読了。長かった……。今回、細かいことを言うならば、カエルは爬虫類じゃなくて両生類。 2011/05/19
ちま
0
割とシュールな話が多いなぁと… 登場人物のさりげなくブラックな面とか出されるとちょっと驚く。新妻辛辣だな(笑)2010/06/12