出版社内容情報
香港でネロを襲う《龍》にちなんだ怪事件!国際パズル連盟から謎の招待状が届き、ボスのレイは香港に旅立つ。レイの留守中に、電子探偵団は大事件に巻きこまれる ハラハラドキドキの大冒険がスタート! 小学上級から
内容説明
待望のシリーズ10作目(番外編も入れて)は、5人の電子探偵団を残し、ネロが国際パズル連盟世界大会に出場するべく、香港へ飛んだ!!そこで、ネロの推理力、キャリア=ウーマンのときの素顔、さらに秘めたる恋…が次々と明らかになってゆく。香港の街なみ。ヌンチャクを使ったアクション。謎めいた男・伯爵の存在。『龍』にちなんだ多くの伝説。これぞ、パスワード流伝奇小説だ!!小学上級から。
著者等紹介
松原秀行[マツバラヒデユキ]
1949年、神奈川県に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、フリーライターに。さまざまなジャンルで執筆する一方で、児童文学を書きつづける
梶山直美[カジヤマナオミ]
静岡県に生まれる。1976年、18歳のとき「別冊マーガレット」でデビュー。以来、人気漫画家として、女性誌の連載、児童誌などを手がけ、現在も活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
35
パス探10冊目。だんだんと、シリーズの話が日常から離れていくのが、気になります。もはや小学生の活躍できる話ではないですね。だからこそレイさんの物語になっているのでしょう。それにしても「伯爵」とは。夢水シリーズと同じ、なわけないけど。今回はアクション映画そのものです。国際的陰謀のニオイを感じるけど、果たして5人の子どもたちは大丈夫なのか?2015/09/22
ユメ
33
ネロが香港へ。ヒスイ色の中国服もよく似合うネロには、まさに「麗人」という称賛が相応しい。旅立つ前に電子探偵団へ暗号を残していく彼女も、それをばっちり解読してみせる団員たちも、さすがのひと言だ。アクションあり、捕物あり、電子王朝という前代未聞の計画あり、ネロの秘められた切ない過去も明らかになり、そして懐かしいあの人の再登場もあり、読み応え抜群の香港編。マコトたち同様、私もますますネロが憧れの存在となった。マコトとみずきの関係をやきもきしながら見守るのも、このシリーズのお楽しみのひとつかな。2018/03/13
北風
25
回を追うごとに話のスケールが大きくなっていってる感がありますが、小学生を危険に巻き込むのは少年探偵団から脈々と続くDNAなんでしょうかね? 作者もかなりノってきてます。2015/05/03
あいぎす
5
懐かしい、ネロの昔の恋人。悲しい過去。子供の頃わくわくして、時に怖く感じた懐かしい文章。今は違う視点で楽しめる。懐かしい人との再会もあり今ならベタな展開でも当時は驚いた。昔こうだったなと思えて楽しめる。2018/09/05
藤原湾
5
パズルがたくさん含まれていて、解く面白さも味わえるし、龍の子渡しというパズルがバリエーション豊かで秀逸。レイの過去が少し明らかになって、大人っぽい話です。最後も少し後味悪いというか、物悲しいというか。探偵団の諸君の出番が少なめなのは残念なところ。次に続く話のようなので、期待したい。2011/04/10