出版社内容情報
いつのまにか、空の上に新しい世界が？ ある日、あゆみの部屋の窓にぶつかった小さな魔女。記憶喪失になった魔女をもとの世界に帰すため、あゆみと同級生のイガグリは《ある場所》をさがし出すが。 小学上級から
内容説明
夏休みのはじめ、あゆみの部屋にとつぜんイソウロウがやってきた。口は悪いうえ、鼻がまがるほどくさい小人の魔女だ。しかも彼女は記憶喪失。あゆみは自分の名前もどこからきたのかも思い出せない魔女を、自分の国へ帰れるように手助けすることにしたが、魔法でつぎつぎと事件を引き起こされ…。さあ、たいへん！魔女のさがしものはちょっと複雑。いつのまにか、この世に異変がおきていた！座敷童子、カッパに仙人…。勢ぞろいしていた、そのなぞは？小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norico
19
柏葉さんの作品にプチハマり中。部屋の窓ガラスに当たって記憶をなくしちゃったちっちゃな魔女と、記憶が戻るまで一緒に暮らすことになったあゆみちゃん。後半一気に物語が加速して、闘いの場面なんかもでてきてハラハラします。友だちはよいものですね、ほんと。ティングにも友情、早くみつかるといいです。2015/02/12
ちぃ。
3
空からふってきた記憶喪失の魔女をひろったあゆみが魔女が元の世界に帰れるよう共同戦線をはる！著者が柏葉幸子さんということで読んだ。安定のファンタジー。ともだちのためにはいろいろしてあげたいし、だからといって何をしてもいいってわけじゃないんだよっていう。2013/08/09
チャコ
3
10年ぶりくらいに再読。やっぱり柏葉幸子さんの本は面白いなぁ。口うるさくて臭くて汚いボロ雑巾みたいな魔女が突然現れることで、あゆみの日常に変化が訪れる。淡い初恋に冒険に…その中で生まれる種族を越えた友情が素敵でした。2013/05/22
そら@真面目にダイエット中
3
初めて見た魔女は、小人みたいに小さくて、鼻がまがるほど臭くて、口の悪いおばあさんだった！しかも、記憶喪失でたいした魔法は使えないのに、壁を消したり人を豚に変えたりあんまり役に立たない魔法は使える。そんな、ちょっと間抜けな魔女とあゆみという女の子の物語です。ハラハラドキドキする冒険の雰囲気もあるし、面白い部分もあるし、魔法や不思議な生き物（おばけやカッパ、仙人など）も出てくるし、友達がいるっていいなっていう友達の大切さを実感させる部分もあり、最後まで楽しく読めます。2009/05/19
Y子
2
私がどうしてここのところ子供向けの青い鳥文庫ばかり読んでいたのかというと、「友達って良いものだよねって誰か言ってくれないだろうか」という気持ちからでした。現実の世界ですっかり迷子になってしまっていた私のど真ん中にヒットした本がこの本だった。出会いが最悪の魔女とあゆみ。その2人が友達になっていく。イガグリとよばれてる男の子の手助けにより、記憶を無くした魔女の記憶と名前を思い出させてやろうとする。人間と１０の友情。読み終わった後ああ良かったなと思いました。2020/11/11
