出版社内容情報
『ムーミン』シリーズ幻の第1作の文庫化。寒くて暗い森の中、パパをさがすムーミンとママ。こわい思いをしながらもふしぎな生きものたちに助けられ、ついにパパと、ムーミン屋敷を見つけだす。 小学中級から
内容説明
パパはいないけどもう待っていられない。冬がくるまえに家をたてなければ。ムーミントロールとママは、おそろしい森や沼をぬけ、あれくるう海をわたって、お日さまの光あふれるあたたかい場所をめざします。第2次世界大戦直後に出版され、再版が待ち望まれていた、ムーミン童話シリーズの記念すべき第一作。小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
32
☆4.5 シリーズ1作目だけどちゃんと世に出たのは一番最後なのだとか。イラストのタッチは後年のものとはちょっと違っていて(ムーミンが痩せている!)、おなじみキャラはスニフとニョロニョロが出てくるのみ。行方不明のパパを探す道中、出てくる土地や生物が神秘でメルヘンでわくわくでね。アリジゴクは怖かったけど。そこらじゅうが甘味で移動はジェットコースターだなんて素敵!2021/05/03
シルク
23
ママー(*´ω`*)v…これまたムーミンママが素敵な作品。ミルクが好物だっていう箇所が好きで繰り返し読んでいる。「ムーミントロールのママは、まよわずまっ白な小川にいきました。ミルクが大すきなのです。(ムーミントロールという生きものは、たいていミルクが好物です。すくなくとも、ちょっぴり年をとってくるとね。)」(39頁)…この人が好物だって言うと、途端にその食べ物が堪らなく魅力的に、至高の美味に思えてくる。そういうのってある。同じくミルクが好物だというので忘れがたいのがダライ・ラマ様の自伝。「ツァンパ――大麦2015/11/17
くらげ@
17
(☆☆☆)本来は第1作目であるはずお話。そのため今のムーミンとはやや異なる風貌。パパに放浪癖があることやムーミンたちが実は小さいということを初めて知りました。そしてムーミントロールはたくさんいるんですね(笑)。TVみていたのに知らないことばかりでした。これからもムーミンシリーズは読んでいこうと思います。2015/02/04
ぴょこたん
14
3日後にムーミンバレーパークに行くので、予習。つい30年前まで、絶版で幻の第一作と言われていたそうだ。ムーミンの絵も、まだ可愛くないキャラ。でも、イラストがいっぱいあり楽しかった。ムーミン谷に住む前の話だと分かり、何か得した気分。チューリッパというキャラのネーミングは日本人によるものなのか?ムーミン大辞典で今度調べよう。2019/04/11
はるき
10
ムーミン展に行ってきたので再読。大災害の不安の中で、何があっても優しく頼もしいママとムーミンのお話。ヤンソンの両親がモデルと言われるパパとママだが、だったらムーミンはヤンソン自身?そういう空想にふけりながら読んだ。母は強し。家族が第一。2014/08/21