内容説明
『今昔物語』『御伽草子』などの古典名作のなかに伝えられた、こわいこわい鬼の話ばかりを14編えらびました。さまざまな姿に変身して、人を悩ませ苦しめる鬼、人の心の弱さにつけこんで悪事をはたらく鬼、美しい姫君をさらって命をうばう鬼など、世にもおそろしく、ふしぎな鬼たちの物語がいっぱい。小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
入院中の雨巫女。
8
《私‐図書館》様々な鬼が登場。タイトルが、違うだけで、違う話に思えた話もあり。古典に親しむきっかけになりそうな本。2012/11/26
april-cat
8
今昔物語、宇治拾遺物語、日本霊異記、撰集抄、御伽草子、雨月物語から全部で14の鬼の話を採話。「鬼のつば」もあり。「鬼がくれた美女」鬼がつくった美女、100日後には本物の人間になるはずなのに、途中でダメになってしまう話で『あやかし草子』に入っていたなー。西行さんが鬼から教わった反魂の法で人を作る話「人の作り方を教えた鬼」、興味深い。大好きな雨月物語の「青頭巾」がトリ。なかなかいいラインナップでおすすめ。表紙がもうちょっとなんとかなるともっと良かった。2012/06/28