内容説明
森のおくに、100年も眠る美しい王女とすてきな王子の出会い。長靴をはいて、ご主人のために飛びまわる猫。赤ずきんちゃんを食べようとする狼など、ヨーロッパで古くから語りつがれているお話を、ペローの優雅でユーモアに富んだ語り口で集められた昔話集。わくわく、どきどきの8話と物語詩2話に、ペローならではの教訓をつけてお贈りします。小学上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のん@絵本童話専門
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岩波少年文庫のペロー童話集と収録している話はすべて同じ。岩波少年文庫の方がより現代語で理解しやすく、絵も私の好みではあるのだが、絵も言葉遣いもよりうっとりと、メルヘンチックなのはこちら。岩波の方は、昔話らしい歯切れの良いさっぱりした訳の印象。岩波だと「お菓子」「ケーキ」と訳しているところをこちらでは「ボンボン」「ガレット」と具体的に書いていて、宮廷を思わせるペローの作品の雰囲気に合っている。ロバの皮とおろかな願いは本来韻文で書かれたものということで、韻文の形のまま、この本では訳されている。2024/03/12
木菟みるく
0
人食いお妃様が出て来る方の「眠れる森の美女」を初めて読めて良かったです。 全体的にお洒落で素敵だな〜と思っていたので解説で納得しました。2013/09/11