内容説明
王室の領地、タンポポ平の花守用水に新しく17の橋がかけられることになり、シルバー王妃は、その下見をかねて、お花見をすることにしました。キラップ女史やアラエッサたちをさそって、ひとりがひとつずつ、心があたたかくなるような話を考えてくるように伝えたのですが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
48
再読。王国領地、たんぽぽ平の花守用水に新しく17の橋がかけられることになった。橋がないのがウリの当地に橋をかけたシルバー王妃の名案とは…。クレヨン王国シリーズ内で特に有名な作品ではないと思うけれど、作品の雰囲気が好きで、子供の頃から何度となく読んだ作品。橋の名前の仕掛け(仕掛けがありつつ、春の雰囲気たっぷりの各橋のネーミングが素晴らしい!)や、みんなのアイドル・ルカちゃんの子供時代の意外なエピソードなど、再読の感覚が空いても、読むとすぐ懐かしさでいっぱいになる。目立たないけど、なかなかの佳作だと思います。2018/03/19
レモン
35
うどん国大使ベーツル様の慰労会に花見も兼ねて、タンポポ平の花守用水に架けられた17の橋の下見に出かけたシルバー王妃一行。架橋を渋っていたゴールデン王を納得させたシルバー王妃の秘策は、子どもが読むと丁度良い難しさの謎解きで良さそう。過去作品に触れている箇所が多々あり、刊行順通りに読んでいればと少し後悔。月のたまごもやはり読むべきか。春の陽気に包まれた野原と小川の風景が目に浮かび、それぞれの橋の説明や心温まる(?)話を楽しみながらゆったりハイキング気分になれる。2024/04/16
megumi♪
12
クレヨン王国の花守用水にかけられた17の橋の下見に来たシルバー王妃御一行。新聞記者になったベーツル様のために心温まる話を披露することになり、というこのシリーズらしい大きなテーマの中に色んなお話が散りばめられています。相変わらずキャラクター同士の掛け合いが面白いのはもちろん、橋に設置される石碑の担当色にちなんだ石の話も興味深いです。厄介者扱いのタナムシ教授ですが、披露したお話も面白かったしこの話の中では憎めないキャラ。他には黄土色大臣の話も心温まるものでした。2020/07/07
あき☆ブラック・ベア
3
また短編集なのかと思ったらちょっと違った。シルバー王妃の目論見はすぐ分かったけどそこに気づいた王様も確かに凄かった。夫婦として通じ合ってるのかな。楽しいメンバーでのそぞろ歩き。と言うにはなかなかの距離だけど。いつもの両伯爵が元気ないのが寂しいけどここまで読んできたいろんな人たちが一同に介するのはめちゃくちゃ豪華で楽しい。やっぱりシルバー王妃大好き!そしてベーツルさんまで出てくれたの嬉しい。相変わらずいい人だ。2024/08/07
ひつじ
1
王妃とストンストンとアラエッサというコンビが人気なのか、最近はこういう話が多い気がする。