出版社内容情報
少女とおばあちゃんが織りなすファンタジーいつのまにかおばあちゃんの育った街並みに立ち、幼なじみと遊んでしまう。少女が迷いこむなつかしい世界を、やさしいまなざしで描く柏葉幸子ファンタジー12編 小学中級から
内容説明
あなたには、おばあちゃんがいますか。おばあちゃんがいる人も、いない人も、この本の中で、ふしぎなおばあちゃんにあうことができます。それも12人のいろいろなおばあちゃんに―。かわいいおばあちゃん。こわいおばあちゃん。おちゃめなおばあちゃん…。なつかしい町なみ。―そこでおばあちゃんたちは両手をひろげて、あなたを待っています。小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
24
短編集。12人のおばあちゃん達が登場するが主人公ではない。どれも孫の目線で話が展開。だが、彼らが暮らす町には有り得ない現象・人物を当然だと考えるおばあちゃん達。石井直人さんによる解説にあるように、伝説や昔話にある題材が日常にうまく溶け込み、自然なファンタジー。そして落語のような見事な落ちがある。解説を読んで納得。2014/07/17
takaC
15
年の功だけではないおばあちゃんの不思議さ。2012/09/06
ユラニト
4
幼少期に母の本棚で見つけた本。当時は短編小説も事件の起こらない、冒険のない物語も読み慣れていなかったので落ち着いた、でもちょっぴりワクワクする12のお話に不思議な読み心地を感じていた。大人になった今ではどれもすっごく良い話だなー!と感動している。私はまだおばあちゃんではないが、このお話に登場するおばあちゃんたちや子供の頃を懐かしむ気持ちが少しわかるようになった。ほのぼのする話が多いが少し不穏で切ない“女学校通り”が特にお気に入り。あと“ふくろうの森”のイメージがどうしても“まっくら森の歌”になっちゃう。2022/05/07
二条ママ
3
長女小3。娘はおばあちゃんが大好き。不思議そうなおばあちゃんの話の本も好きかなと思い渡したら、面白いよと。独り読み。2019/05/09
Kimi
3
鬼の霍乱、これで覚えた。ありがとう!