内容説明
ひょうきんで、元気な少女和子は、ベーコンの焼けるにおいにさそわれて、クレヨン王国へ。和子が落としたツバキの花のために、王国の気象プログラムがくるい、雪女の末娘ミーシャがこのままでは溶けてしますという。和子は責任を感じて、王国の隊員としてミーシャをさがす旅に…。愛のとうとさと、美しい自然を守ることのたいせつさをユーモラスにえがいたメルヘンの世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
40
ベーコンが大好きな丸顔少女・和子が落としたツバキの花は、クレヨンたちによって作られた気象プログラムだった。デタラメになった気象により、雪女の末娘・ミーシャがとけてなくなってしまうかもしれない。責任を感じた和子はミーシャを探す旅に出る…。たくましい女の子が主人公の王道冒険形のクレヨン王国シリーズ。うすーく切ったベーコンの焼ける美味しそうな匂いも印象的だけど、なぜか昔から三日月さまの体内のレールがようかんのように切れる場面が印象に残る。笑 ミーシャとハートのジャックのカップル大好き╰(*´︶`*)╯♡2017/07/05
レモン
39
シリーズ中でも上位に入るほど好きな話。子どもの頃は、春の小川の色とりどりの美しさともうすぐ春が来るという高揚感に加え、登場するものすべてが可愛らしく大のお気に入りだった。落ちたヤブツバキの赤い花に虹の小びん、ホワホワのかくれ雲ホワリー、雪女の末娘ミーシャとハートのジャックの恋など心躍る可愛いトピックが満載だが、中でも極めつけはリットルドレスの町。子どもの頃憧れに憧れたが、今読んでもため息が出そうなほど可愛い。そして春の小川と言えばうすく切ってカリカリに焼いたベーコン。数ある本メシの中でもインパクトは強烈。2022/03/18
昼夜
36
どれだけ日本から小川が消えたんだろう。どれだけ生き物が死んだのだろう。川が汚いことが当たり前のビルばっかりの生活に慣れきった私には想像もできない。クレヨン王国に出てきた植物や生き物の名前を私は殆んど知らないのと物語の中で生き生きと輝いてる生き物とのギャップにいつも胸がギュッて痛くなる。2011/01/27
たぬ
13
☆3 んんんん物足りない。メルヘンどっぷりストーリーはあまり好みじゃないかもしれないということに26冊目にして気づいた。あとシリーズ通じて頻繁に出てくる詩もそそられない…ってこれクレヨン王国読者としては致命的なのでは。まあ元々詩はそんなでもないしなあ。かろうじて中原中也を(純粋な興味じゃなく多少なりとも教養になるかなという気持ちで)読んだくらいで。あ、ベーコンはカリッカリに焼いたものが好みです。2024/12/19
翔(かける)
7
クレヨン王国シリーズを順番に読書中。小さい頃に読んだ記憶はなく、初めて読みました。あまり期待していなかったけど、春の小川支部の隊員になった和子の見せてくれた愛の物語が素晴らしくて、心がじんわりあたたかくなっています。読んで良かった。ジャックとミーシャの一途な愛、三日月様とハクチョウ・スミッタのゆるしの心、虹の小瓶の力…不思議であたたかい春の息吹を感じさせるようなお話でした。2023/04/28
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