講談社現代新書<br> マヤ文明の謎

講談社現代新書
マヤ文明の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061457577
  • NDC分類 256

出版社内容情報

【内容紹介】
熱帯の密林が生んだ石の文明マヤ。なぜ望遠鏡も使わずに精密な天体観測が可能だったのか?なぜ大ジャングル内の都市は自在な交通を確保できたのか?なぜ魁偉な建築、華やかな学芸を誇った文明が音もなく滅びていったのか?今から千数百年の昔、複雑な文字体系とゼロを含む計算法を発明し、現代にも通用する太陽暦と洗練された美術を生んだ密林の文明の謎に、最新の知見を駆使して決定的に迫る。

古代アメリカの三大文明――ヨーロッパ人が来る前のアメリカには、いくつかの文明があった。そのうち特に有名なのはマヤ、アステカ、インカのいわゆる三大文明であるが、しかし実際は、その性格にも年代にもそれぞれ違いがある。マヤは、同系の言語を話す「王国」の集団で、一人の王がマヤ圏全体を統治していたのではない。諸王の間には血縁関係のあったこともあり、外部から入った貴族と在来の王族との二朝対立があったこともある。年代も古く、1977年のベリーズのクエヨ発掘以来、その起源は紀元前2000年にさかのぼると考えられている。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

46
アステカ、インカと並ぶアメリカ古代三大文明といわれるマヤ。三つで一番古くヨーロッパ人が侵入する前にすでに滅びており、現在もこの文明についての新説が次々に提示されているようだ。1984年の時点での最新20年間の新説をサーベイした本書は、今になってみれば古いかもしれない。時代はかなり異なるが、現代が見失った価値を知ることのできる縄文との比較をしたく、とっかかりとして読んでみたのだが、その20年間の歴史(考古学)の書き換えには眼を見張る。この本書から30年たった今、どんな書き換えが行われているのだろうか。↓2017/01/01

nbhd

19
俄然、マヤ文字に興味をそそられている。歴史文化生活社会宗教暦建築工芸などマヤ総ざらいの84年時点の研究書。マヤ文字に関する記述は本の一部だけれど、解読方法には推理小説っぽさがあったり、文字規則の抽出をするあたりに数学っぽさもあって、ぐいと引きこまれた。マヤ文字は表意文字かつ表音文字で日本語と似ているというのに「へぇ」と思ったり、たとえば次のようなノホホンとした文体にノホホンとした⇒『しかし、発音を知らなくても(孔子の)論語が「読める」のと同じ意味で、われわれはマヤ文字を「読む」ことができるのである。』2016/12/04

viola

3
芝崎みゆきの『古代マヤ・アステカ不可思議大全』の中での引用がとても印象に残っていたので読んでみました。マヤ文明についての知識が全くなく、大して興味もない状態で読むと・・・いくら新書でも難しいのだなぁという当たり前のことに気付かさせてくれた1冊となってしまいました。常に頭の中に?の符号が。面白い面白くない以前の問題でした。2012/11/21

Takako Kanahashi

2
本格的な考古学で、歴史、文字、建築物などあらゆる分野にわたって書かれている。興味が無い人には本当に面白くないだろう。2014/06/09

サアベドラ

1
題名はオカルトチックだが内容はそうではなく、1960年~80年代ぐらいまでのマヤ考古学の研究結果を地誌的につづっている。歴史、宗教、暦法、建築など幅広くカバーしているので、マヤについての全般的な知識が得られる。入門書にはもってこい。ただしマヤの暦の計算法は非常に複雑なため(その分正確らしいのだが)、さっぱり意味がわからなかった。アステカの方も読んでみる。2006/04/21

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