星海社文庫 わたしは虚夢を月に聴く

上遠野 浩平【著】

星海社（2012/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 245p／高さ 15cm
• 商品コード 9784061389403
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

宇宙進出の過程で遭遇した謎の敵、虚空牙。絶滅を免れ、巨大な夢の中で暮らす人類の行方は！？　ナイトウォッチ・シリーズ第二弾。探偵の荘矢夏美が受けた、依頼人自身が“その人の名前も姿もほとんど思い出せない――”という奇妙な“人探し”。正体不明の「誰か」を探すうち、夏美は今いる世界の真実に目醒めていく……。
月を跳ねるウサギ型のロボット。人智を超えた“敵”。冷凍保存された英雄。「鉄仮面」と呼ばれる超兵器――。嘘のような現実が月にあり、現実のような嘘が地球にある。これは、虚ろな夢の物語。
上遠野浩平が描く青春SFの金字塔、“ナイトウォッチ”シリーズ第二弾。

上遠野 浩平［カドノ コウヘイ］
著・文・その他

ｓｅｒｏｒｉ［セロリ］
著・文・その他

内容説明

探偵の荘矢夏美が受けた、依頼人自身が“その人の名前も姿もほとんど思い出せない―”という奇妙な“人探し”。正体不明の「誰か」を探すうち、夏美は今いる世界の真実に目醒めていく…。月を跳ねるウサギ型のロボット。人智を超えた“敵”。冷凍保存された英雄。「鉄仮面」と呼ばれる超兵器―。嘘のような現実が月にあり、現実のような嘘が地球にある。これは、虚ろな夢の物語。上遠野浩平が描く青春ＳＦの金字塔、“ナイトウォッチ”シリーズ第二弾。

著者等紹介

上遠野浩平［カドノコウヘイ］
１９６８年生まれ。１９９７年『ブギーポップは笑わない』で第４回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）]

探偵の荘矢夏美は漫画家の幾乃からの紹介である少女からの依頼を受けた。その依頼とは、名前もそして容姿さえ思い出せない少女を探し出して欲しいというもので・・。「蜘蛛の巣の上で、澱んだ霧の中で、冷たい月の下で、夢と消えるまで」全４話。シリーズ第２弾。私が現実だと認識している世界が足元から崩れ落ちてしまいそうな、そんな危うい感覚を覚えました。それにしても時折現れる少女は一体何者なのでしょうか？彼女の正体を含め続編が楽しみです。私は月ウサギならぬウサギ型のロボットが登場する話「冷たい」が一番好き。★★★★

2012/12/05

[Yobata]

探偵・荘屋夏美の元に名前を思い出せない,誰も覚えていない人探しの依頼が来る。その調査の末、辿り着いた,目醒めた地は月…。ナイトウォッチシリーズ第二弾。2巻の舞台は月面。虚構の日常と,虚空の現実との2層構造は前回と同じだが、虚空牙に蹂躙された後の月面世界において、戦闘を繰り返すシリーズ人間達,月を探索するシーマス,冷凍保存されていたコーサ・ムーグと多数に展開し、それを繋ぎ合わせるのは,その全ての前に現れた｢心｣のあり方を求め続ける少女であり、弥生が探し続けた少女だったとSF色が強めな難解な話だった…。→

2015/05/11

[シュエパイ]

いつか必ず夢を失うのだということを、手にはつかめないまま現実が追いついてしまったのだという恐怖を、ずっとずっと見つめられずにいた子供たちのお話でした。あの子があきらめてしまった夢のことが、これでよかったような、悲しく寂しいような、不思議な気持ちです。未来に残すものが、遠い絶望にしかならないのだとしても、それでも捨てきれないものなんだろうなぁ……

2013/05/03

[シナモン]

存在しない「自殺した少女」の噂、月面施設で夢を見続ける人々、人類の天敵・厄災「虚空牙」。名前も顔も思い出せない、消えた“あの人”を捜して欲しい。醒井弥生の奇妙な依頼から物語は始まり、彼女は自分が存在する世界を知る。まさに「嘘のような現実が月にあり、現実のような嘘が地球にある。」といった感じでした。ラスト数ページで「え！？」となる展開も大好き。弥生の捜し人はブギーポップファンにとってはお馴染み、表紙の“あの人”。ラストが、VS Imaginator PartⅣ　となっているのもいい演出でした。

2013/01/27

[ささやか@ケチャップマン]

よくわからなかった。

2015/03/11