星海社文庫
PSYCHE

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061389311
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

新鋭・唐辺葉介のデビュー作を星海社文庫化! 「絵」を描くことを通じて青春の表側と裏側にある美しさを同時に描ききった快作。

辺葉介の衝撃デビュー作、待望の文庫化。
普通の人には“見えないもの”が見える「僕」は、死んでしまった家族(幽霊)と従姉妹(いとこ)の少女・アイとの生活のなか、失われる思い出をかたちに残すためキャンバスに向かい、絵筆を手にとる。夢と現実の狭間(はざま)を彷徨(さまよ)いながら、「僕」は次第に「彼ら」に近づいていく……。

内容説明

普通の人には“見えないもの”が見える「僕」は、死んでしまった家族と従姉妹の少女・アイとの生活のなか、失われる思い出をかたちに残すためキャンバスに向かい、絵筆を手にとる。夢と現実の狭間を彷徨いながら、「僕」は次第に「彼ら」に近づいていく…。唐辺葉介の衝撃デビュー作、待望の文庫化。

著者等紹介

唐辺葉介[カラベヨウスケ]
小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

30
幻想と現実が混じり合った世界で、冥界の眠りに囚われた少年。この少年が絵画になるなら、きっとその背中には蝶の翅が描かれる事だろう。2017/11/05

ゼロ

23
夢か現か。飛行機事故に巻き込まれた佐方。父親、母親、姉が亡くなり、家族が住む家で一人生活をすることになる。冒頭で、僕は死んだはずの家族が見えて、異常であることを認識している。認識しているのに当たり前の日常生活を過ごそうとし、破綻していく。中盤辺りから現実と幻想の区別がつかなくなり、生きているのか死んでいるのか分からなくなる。終盤では全てを悟ってしまったかのように内側に、内側に閉じ物語は終わることになる。人を選ぶ作品であることは間違いありませんが、私は独特の雰囲気もあり、面白く読むことができた一冊でした。2013/10/13

にま

9
読了。著者の作品は二作目。好きな世界観ではある。ただ救いがなさすぎて陰鬱とする。家族も、慕っている人も亡くなって、支えになっていた幼馴染も自分の作り上げた妄想だと気づいてしまってそんな世界にこれ以上何を期待できるのか。難しい。失われてしまった時や、希望を抱いていた時が手を伸ばせば届く距離にあった時に、多くを犠牲にして自分なら手を伸ばしてしまうかな。色んな物が壊れてしまっているなら伸ばすかもしれない。最後の方の夢の連続は寒気がした。割と好き。2012/07/28

半熟タマゴ

7
周りには見えないものが見える少年・佐方直之。亡くなってしまった家族が突然現れたり消えたりする家で戸惑うことなく暮らしている歪さと直之がいる世界が夢か現実かわからなくなる感覚が不思議な作品でした。作者の他の作品も読んでみたいですね。2021/11/23

えびたま

6
蝶々がたくさん部屋にいたら怖いと思う。2016/10/11

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