星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ 遙か凍土のカナン〈１〉公女将軍のお付き

芝村 裕吏【著】

星海社（2013/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 284p／高さ 19cm
• 商品コード 9784061388840
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

公女オレーナに協力し、コサック国家を建設せよ──。２０世紀初頭のユーラシア大陸を舞台に、騎兵大尉・新田良造の戦いが始まる！公女オレーナに協力し、極東にコサック国家を建設せよ。
日露戦争屈指の激戦・黒溝台の会戦で負傷した新田良造。帰国後、彼にもたらされたのは、不可解な叙勲と、可憐なコサックの公女だった……。
広大なユーラシア大陸を舞台に、大日本帝国の勇敢なる騎兵大尉にして、“一人目のアラタ”新田良造の戦いが始まる──。
　『マージナル・オペレーション』のタッグが放つ凍土の英雄譚、ここに開幕！

芝村 裕吏［シバムラ ユウリ］
著・文・その他

しずま よしのり［シズマ ヨシノリ］
著・文・その他

内容説明

日露戦争屈指の激戦、黒溝台の戦いで奮戦しつつも負傷した騎兵大尉・新田良造。帰国後、彼にもたらされたのは、不可解な元敵国からの叙勲と、家出同然で日本にたどり着いた可憐なコサックの公女だった。公女オレーナの必死の懇願もあり、陸軍を辞める良造。そして、日本国内務省からは「オレーナに協力し、極東にコサック国家を建設せよ」という任務が与えられる。広大なユーラシア大陸を舞台に、大日本帝国の勇敢なる騎兵大尉にして、“一人目のアラタ”新田良造の戦いが始まる―。『マージナル・オペレーション』のタッグが放つ凍土の英雄譚、ここに開幕！

著者等紹介

芝村裕吏［シバムラユウリ］
ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。第５回日本ゲーム大賞優秀賞、第３２回星雲賞メディア部門を受賞した『ガンパレード・マーチ』をはじめ、小説、漫画原作も手がけている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[よっち]

日露戦争を生き延びながら、国や騎兵の将来に漠然とした不安を抱く騎兵大尉良造。そんな良造に突然ロシアから叙勲がもたらされ、家出同然にやってきたコサックの少女オレーナと出会い、二人でロシアに向かうことになって人生が変わっていく物語。拙いやり取りをしながら、良造の紳士な振る舞いやその優しさに触れ、どんどん惹かれていくオレーナさんの攻勢と、秘密任務がとか、その想いを利用してはいけないとか、いちいち自分を戒めながらも、徐々に攻略されていきそうな感のある良造の今後に期待せずにはいられません。これは続きが楽しみですよ。

2014/08/07

[まりも]

日露戦争後ウクライナの公女オレーナと騎兵隊の大尉良造が建国の為に旅をする話。今回は導入という事で前半は日露戦争の血なまぐさい戦場が舞台。戦争での描写も丁寧でじっくりと物語を進めていくので戦争と国家を題材にした作品としての完成度は高いですね。その後のオレーナとの微笑ましいけどじれったい感じの日常は良い。ヒロイン完全に惚れてるのに主人公にその気が無いからか余計にオレーナが可愛く感じる。次巻も期待。

2014/03/23

[まるぼろ]

大枠では内容を大体把握していたものの、やはり読んでみなくてはと思い至ったので。マージナル・オペレーションでのイヌワシこと新田良太の祖父である新田良造が主人公の日露戦争後の物語を綴った作品です。今作にもイトウさんが内務省の人として出てくるので嬉しかったり何だりでした…ｗ それと良造さんのオレーナへの接し方については戦争での一件や任務の内容等の事でオレーナの好意を受け止められずにいたものの、ラストでの展開から今後どう変化していくのか楽しみです。次巻も早めに読めればと思います。→

2016/12/05

[AKF-ZERO]

しずまさんの表紙に惹かれて購入。自分としては大当たりな作品で本当に面白いです。日露戦争での主人公視点の描かれ方がリアルで作家さんが当時の資料を相当読み耽ったのが伝わってきます。前半では冷静に小隊を指揮しロシア兵を殺していた新田が後半からはヒロインのオレーナ相手に朴念仁っぷりを発揮しており、この辺のキャラのギャップも物語を面白く感じさせる要因となっております。この二人の旅がどう展開されるのか非常に楽しみです。

2014/10/17

[miroku]

一人目のアラタの物語。マジオペのアラタとジブリールのような関係が、ここにもあるのが面白い。

2016/11/10