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出版社内容情報
「――サクラコの美しさが世界を滅ぼす」
狂気の科学者ディドル・オルガによって畸形都市・丁都に囚われた美貌の姫君、サクラコ。七つの都市国家を焼き払う原子の矢は、彼女の" ありえない美しさ" から創られる。
囚われの姫と彼女を守る異形の騎士・ナギが密かに心を通わせ始めたそのとき、サクラコ奪還のための刺客が帝都に侵入する──。
犬村小六の新たなる代表作にして、勇気と希望のボーイ・ミーツ・ガール。ここに開幕!
内容説明
畸形都市・丁都に囚われた美貌の姫君、サクラコ。七つの都市国家を焼き払う原子の矢は、彼女の“ありえない美しさ”から創られる…。期待の新星・犬村小六が放つ、星海社SFの新たな代・表・作。
著者等紹介
犬村小六[イヌムラコロク]
1971年生まれ。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
19
壮大な世界観をコンパクトにまとめる語り口と仕掛けが見事。お話としてはあっさりしたものだが文章にイメージの喚起力があり色彩豊か。片山若子のカラーイラストが実によく合って造本の良さもあり愛すべき一冊となった。2011/04/20
ひめありす@灯れ松明の火
10
星海社のものを初めて読んだため(講談社BOXやメフィスト系は結構読んでいますが)どれだけぶっ飛んだ物語なのかと期待していたら、別の意味で期待以上の、そして定型の恋の物語でした。美しき囚われの姫と、姫を守る騎士のちょっと切なくておかしい、そして愛しい恋物語。ラストのサクラコの台詞に、胸がきゅうんとしました。どうか二人の恋に、そしてこの国の未来に、長く幸あらんことを。2011/07/01
KEI
10
購入。「恋歌」を無事に終わらせた犬村小六さんの新作は王道のボーイ・ミーツ・ガール。表紙にはSFと書いてあるが、SFよりファンタジー色が強い。ヒロインであるサクラコのキャラがそこまでハマらなかったが、それでも終盤はグイグイ引き込まれた。心臓にもない。脳にもない。見えもしない。原子レベルでも量子レベルでも存在しない心。それでも大切な人を想うと暖かくなる。2011/04/20
こめっこ
9
捕らわれたお姫様と少年の話。王道の話だけれど、設定が面白かった。映像化にむいてそうです。2016/09/16
いちろく
9
-サクラコの美しさが世界を滅ぼす。捕らわれの美少女サクラコと監視役ナギの激甘物語。彼女の奪還を試みる各都市とそれを防ぐ丁都の軍隊の攻防と共に描かれる、夢見る少女の心の中を空想具現化したような騎士と姫の王道物語。片山若子さんの表紙で手に取った作品。とても面白いファンタジー作品でした。でもね、とにかく甘い、甘すぎる、何回心の壁を殴っただろう?もう、お腹一杯です。ごちそうさまでした♪我侭だけれど優しいサクラコのイメージは、某永遠の17歳嬢の姿が頭の中に浮かんでしまう... 2014/04/26