• ポイントキャンペーン

星海社新書
中国のインターネット史―ワールドワイドウェブからの独立

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061385658
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0295

出版社内容情報

中国の閉じたインターネットはいかにして完成したのか?ネット黎明期から現地でその様を見てきた中国ITライターによる、初の通史!6億人のユーザーを抱える独立国が、ネット上に出現した!
2014年末、中国政府はGoogleを完全に遮断し、ワールドワイドウェブから独立を果たしました。Twitterなどの西側サービスを拒絶し、国外サイトへのアクセスを制限された世界は不気味にも思えます。しかし、そこでは6億人が、パクリ的な国内サービスを使ってインターネットを楽しんでいます。では、このネット上の独立国はいかにして成立したのでしょうか? その過程を探ると、いくつもの興味深い事実が明らかになりました。ネット導入は政府主導だったこと、パクリでも国産サービスが選ばれること、しかし国内のIT企業は常に世界を目指していたこと……。さあ、ネット上に国境線が引かれるまでの20年を、共に辿り直しましょう!

山谷 剛史[ヤマヤ タケシ]
著・文・その他

内容説明

6億人の巨大ネット空間は、グローバリズムを捨てた!共産党主導のネット黎明期から、Google遮断に至る20年を網羅的に描く、初めての通史。

目次

第1章 中国ITの原風景―~1995
第2章 中国におけるインターネットの幕開け―1994~2002
第3章 コミュニケーションと反日の波―2003~2005
第4章 Web2.0の波と北京オリンピック―2006~2008
第5章 SNS普及とネット検閲の強化―2009~2011
第6章 微博の輝きと時代の転換―2012~2013
第7章 ワールドワイドウェブからの独立―2014~

著者等紹介

山谷剛史[ヤマヤタケシ]
アジアITライター。1976年東京都出身。東京電機大学卒。システムエンジニアを経て、中国やアジアを専門とするITライターとなる。現地の消費者に近い目線でのレポートを得意とし、バックパッカー並の予算でアジア各国を飛び回る日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サイバーパンツ

12
タイトル通り。GFWや金盾などの検閲システムの構築・普及、それに伴う国内サービスの独自発展、googleの遮断・ネット統制の強化を経てWWWから独立する中国のインターネットの通史。論拠を国民性に帰すところはあるものの、概ねニュートラルな視点で書かれている。中国の情勢や事件、ゲーム人気、反日言論の形成から糞青(中国版ネトウヨ)の出現、人肉捜索(特定・晒し行為)などにも触れながら、独自進化を遂げた中国のネット環境の見取り図を示しており、他国との比較にも役立つと思われる。2019/01/12

てながあしなが

6
キーワードは「海賊版」。中国でデバイスが普及するための条件は「海賊版へのアクセスのしやすさ」と「ステータスを示せるか」。日本とは全然文化が違って興味深い。2019/08/05

むーん

5
インターネットだけでなく、中国のIT事情全般について詳しく書かれていて面白い。著者も中国の在住経験があるし、中国に対して偏見がないのも良かった。ただ事実に対する考察が甘いというか、説明に困ったら中国の国民性を何にでも使える超万能ツールみたいに出してくるのはちょっと微妙。まあ鮮度の高い現代の話なのでどうしてもそういう部分が甘くなるのは仕方ないんだけど、結構気になった。あと無駄に誤植が多く、多分あまり執筆の時間がとれなくて色々適当になったんじゃないかなーとか思う。2015/05/29

Mealla0v0

4
インターネットは、本質的に、水平的なつながり、自由を実現するメディアであると、多くの人は考えている。だが、殊中国においては、事情が異なる。中国のインターネットは統制とともに成長してきた。たしかにSNSはあり、時に政府に批判的な投稿もある。だが、検閲があり、政府による統制は敷かれている。そのことは「不自由」を意味しない。中国には国産のネットインフラが最早整っており、わざわざ外国とつながる必要はない。中国ネット民は自国のネット環境に満足しており、中国のネットはワールドワイドウェブからの独立に帰結した。2020/12/25

mym

3
インターネットは世界で均一なものなどではない。十分に近傍のサービス・コンテンツが充実すれば、なにも遠い外国と繋がる必要などないし、つながりを断たれたとしても大部分の利用者にとって問題ではない。世界中を変える可能性をもったテクノロジーはビジョンを持った人が生み出すかもしれないが、幸いにして世界中で使われるようになったとして、それを使う大多数の人は大それたビジョンなど持っていやしないのだ。2016/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9277000
  • ご注意事項

最近チェックした商品