星海社新書
物語の体操―物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061385399
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

“小説家志望者必読の書”と謳われた大塚英志の名著の完全版とも言える新版、ついに星海社新書から刊行。「物語る力」をあなたに。なぜ人は物語るのか
オリジナルのカードや方程式を使ったユニークなプロットやキャラクターの作り方を通じて、あなたの「物語る力」を再発見し、リハビリし、発達させるトレーニングとなる全六講義に補講を書き下ろし。徹底して実用的な物語入門書の形をかりながら、「なぜ人は物語るのか」という問題を根本から考え直すためにかかれた批評書、待望の復刊。

「生きる手だて」としての物語作法入門
なぜ、どうして、君は物語ろうとするのか。
第一講 本当は誰にでも小説は書けるということ
第二講 とりあえず「盗作」してみよう
第三講 方程式でプロットがみるみる作れる
第四講 村上龍になりきって小説を書く
第五講 「行きて帰りし物語」に身を委ね「主題」の訪れを待つ
第六講 つげ義春をノベライズして、日本の近代文学史を追体験する
補 講 「自作自演」の教養小説をつくる 書き込む絵本『きみはひとりでどこかにいく』を用いたワークショップ


大塚 英志[オオツカ エイジ]
著・文・その他

内容説明

オリジナルのカードや方程式を使ったユニークなプロットやキャラクターの作り方を通じて、あなたの「物語る力」を再発見し、リハビリし、発達させるトレーニングとなる全六講義に補講を書き下ろし。徹底して実用的な物語入門書の形をかりながら、「なぜ人は物語るのか」という問題を根本から考え直すためにかかれた批評書、待望の復刊。

目次

第1講 本当は誰にでも小説は書けるということ
第2講 とりあえず「盗作」してみよう
第3講 方程式でプロットがみるみる作れる
第4講 村上龍になりきって小説を書く
第5講 「行きて帰りし物語」に身を委ね「主題」の訪れを待つ
第6講 つげ義春をノベライズして、日本の近代文学史を追体験する
補講 「自作自演」の教養小説をつくる―書き込む絵本『きみはひとりでどこかにいく』を用いたワークショップ

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
まんが原作者・批評家・国際日本文化研究センター客員教授。1958年東京都生まれ。筑波大学卒。80年代を徳間書店、白夜書房、角川書店で編集者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

15
物語を作るための実践的な訓練プログラムであり、小説家の「才能」を脱神話化させる批評書でもあるという一冊だが、これを読んだ後だとそもそもレッスン本は批評的に優れてなければ成り立たないことに気づく。蓮實重彦の物語批判(&小説擁護)を、逆にアニメやゲームシナリオへ対応できる物語の方程式に捉えたり、村上龍を汎用性の高さ物語を作る「サブ・カル的な作家」として捉えたり、とにかく「文学」を相対化させる論が力強い。二次創作批判も参考になりました。2017/10/10

のれん

12
思った以上に深く、著者の理想論が詰め込まれた1冊。 日本では私小説などの壮大な自分語りが主流で、WEBはその傾向を加速させた。例えそう簡単ではないと後々気づくとしても、教養や経験を身に着け大人へになる変化を肯定的に描くのがキャラクター小説という娯楽への最低限の責任だ。 プロット構造を自然に思いつかせるために、タロット式や村上龍の盗作プロット作りを練習させる講義はまさに反復練習たる勉強に近く、面白い。 同業者・若者・小説家に対して皮肉交じりな文章だが、批評家はこんぐらい穏やかに尖がっているのが良いのだろう。2022/08/29

まりん

12
ちょっと難しく感じるところもあったけど、いろんな作品を引用しながらの説明だったから、基本読みやすかったし楽しく読めた。小説は読むけど、それがどうやって作られるのかとか、創作の基準が何なのかということについて深く考えたことがなかったから、一つ一つの話がとても興味深かった。プロットの作る練習とか、最後のワークショップの絵本とかやってみたい。2016/03/06

ジョン

10
実践的創作術を身に付けさせてくれそうな本。容赦ない講義と課題のオンパレードでめまいがしそう。しかしここまでやらにゃあ、いややったからといって作家にはなれるとは限らない、といい意味で夢を叩き壊してくれる。とりあえず冒頭に提示された課題、プロット(梗概)百本、やってみるか。2017/08/24

晴れ女のMoeco

7
物語には構造があり、その型を学べば物語をつくれるーという一冊。わかりやすい具体例を出しつつ、うまく抽象的なところに落とし込んでいる。でも、ノベライズの訓練で、同じ物語でも表現者によって全然違った雰囲気になるんだなぁと。小説だけじゃだめで、漫画や映画も吸収している人ほどうまく「物語る」というのがぐさぐさきた。物語の構造を知ってから小説や映画にあたったら楽しいだろうなぁ。タロットを使って物語をつくる訓練というのは面白そう。2014/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7018551
  • ご注意事項