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内容説明
「いちばん関心のある数は?」「興味をひかれる数は?」と聞かれたとします。アナタなら、何と答えますか。数学的な意味でなら、0と3.14でしょう。この3.14という数は、ご存知、あの有名な円周率π(パイ)の近似値です。まことに不思議で、実に面白く素晴らしい数―π。しかも、無限小数で無理数なのです。本書では、数学の全域で大活躍をしているこの魅惑のπの、発見から応用までを、やさしく、豊富な図入りで解説します。
目次
第1章 πは昔から知られていた
第2章 微分・積分とπの展開公式
第3章 πを使って計算する
第4章 弧度法、おうぎ形、三角関数とπ
第5章 πの計算方法は
第6章 πの展開公式を調べる
第7章 πの桁数をのばす競争
第8章 πは統計にも使われる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
92
パイはいたるところに現れる。 円や球といった、当然ともいえる所だけでなく, 物理現象や数学的な公式のあちこちに現れる。 本書はその入り口を示している。2010/12/30
katsubek
20
ガチガチの文系人間なのだが、時折、無性に理系本が読みたくなる。読んだところで、理解率は半分ほどなのだ。でも、読みたいのだ。読むと面白いのだ。で、本書である。理系人間の友人が、「1章は読めるかも」と予言したとおり、三角関数、微積分……。高校時代の辛苦の悪夢が襲ってくる。……でも、なんか楽しいではないか。面積体積に弧度法。ほほう、なるほど、そーいうことか! 睡魔と戦いつつ、πと向き合ったのであった。25年前の本だが、うん、ためになった。2014/01/20
まえぞう
13
本の整理をしていて見つけたので再読しました。オイラーの等式にでてくるπ、i、eを巡る三部作の一冊目です。ちょっと繰り返しが多いように思います。πの展開公式にarctanを使うのはtan(π/4)が1だからなんですね。2021/08/01
咖哩麺。
6
1989年初版。統計学の考え方の基礎が記載されています。また、当時から統計学が今後さらに重要になると予測されていた痕跡が伺えます。2022/04/25
トリッコロ
2
再読。円周率πに数学的な美しさを感じるのは私だけではないはず。統計に感心ある方にもお勧め。2015/05/26