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内容説明
学校でも、一般社会でも競争原理が支配している。それだけに、それに打克つための一つの要因となる自己の知能についての関心は高い。知能が高いとはどういうことなのか?遺伝するのか、しないのか?脳の大きさや働きとどのように関係しているのか?低い知能を高くする方法はあるだろうか?こうした素朴な疑問に大脳生理学、精神医学の立場から解答を与える。さらに学校の成績との関連性、効率的な勉強法や知能テストの信頼性などにも言及し、知能の全体像を描きだしたユニークな本。
目次
1 知能とは何だろう
2 知能はどのようにしてきまるか(知能の大脳生理学;脳の大きさやかたちと知能;脳波で知能が測れるか;知能と左脳・右脳)
3 知能はどのように発達するか
4 成績の良い子は知能も高いか(学校の成績と知能はどう関係するか;高校までの学業成績と知能;大学入学と卒業後をめぐる問題)
5 知能の障害と医学(知能障害児を考える;知能障害はなぜ起きるか;自閉症児と知能)
エピローグ 知能をめぐる諸問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
10
出版が1987年と古い本。脳に関しても現代医学と異なっている物が多くあり、例えば脳神経細胞は増える事はないとしている。タイトルは知能とは何かだが、厳密に言えばこの本の中でその答えは提示していないように思われる。また、その題名とは関係なく、社会に出てから活躍するためには根気強さや継続性などの能力が~と知性とは関係ない精神論を途中で多く述べており、これは学術書としてどうなのかと思う。データや研究結果、参考図書の引用が少なく、本としてはあまりレベルが高くないなと感じた。2016/07/01
NAO
0
知能に関心があって昔に買ったものだが、その時読んだかどうかまでは思い出せない。脳の研究は随分進んでいて、こちらの情報は古いかもしれない。知的能力最大限発揮の年齢帯なることが書かれていて、これはつまり人生において高知能の発現する時代がバイオリズムみたいに強弱があるというようなことだが、いまいち納得できない。けど最後の方、英語をがんばれ的なアドバイスは参考になった。2017/05/22