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内容説明
元素の数が百いくつではなくて、その十億倍であったら、あまりに複雑な世界になって、そこでは化学は成立しない。反対に元素が3個しか存在しなかったら、世界は単純すぎて組み合わせの妙など望むべくもないし、現代の豊かな物質文明など生まれはしなかったであろう。この適度な複雑さのなかで化学は進歩してきた。本書は、第一線の化学者と化学技術者が、現代化学の最前線の内容を、分かりやすくおもしろさが伝わるように、解説したものである。
目次
1 化学がひらく世界
2 大気と海はどのようにしてできたか
3 生命の誕生と進化の化学
4 山紫水明論
5 天然染料と染色
6 分子を彫る
7 生物体分子の構造をあかす
8 がんの引金・ラジカルの化学
9 抗生物質とがん治療薬への挑戦
10 光と物質のかかわり
11 ライフサイエンスをとりこむ化学工業
12 ナイロンの新展開
13 電気ではたらく新しいプラスチックス
14 セラミック時代の幕開け
15 超高純度シリコンの完全結晶をめざす
16 電気を使って絵を出す材料
17 化学がひらくエレクトロニクス