講談社の創作絵本 それならいいいえありますよ

澤野 秋文【作】

講談社（2013/08発売）

• サイズ A4判／ページ数 36p／高さ 27cm
• 商品コード 9784061325517
• NDC分類 E
• Cコード C8771

出版社内容情報

家探し猫「ちゃまる」と、グータラでなまけものの「ぎんた」が織り成す、昔話風味の不思議なお話。第３４回講談社絵本新人賞佳作。本作は、第34回講談社絵本新人賞佳作受賞作品です。
作者の澤野秋文氏は、第2７回・第31回にも３回佳作を受賞しており、今回も佳作の受賞ではありますが、満を持して刊行が決定いたしました。澤野氏の作品の魅力はなんといっても、その「卓越した画力」にあります。細部まで緻密に描き込まれたタッチ、映画のようにダイナミックな視点で描かれた構図など、見ごたえのある画風が特徴です。
お話の内容は、グータラでなまけものの「ぎんた」と、怪しげなネコ「ちゃまる」が主人公の、和風テイストのお話。いつものように、家の掃除をさぼり、だらだらと過ごすぎんたは、ある朝、家にやってきた野良猫「ちゃまる」の後をつけることにしました。すると、ちゃまるは突然立ち上がり、しゃべりながら歩き始めます。驚いたぎんたは、恐る恐るさらにちゃまるを追いかけますが、その先にいたのは、家探しをちゃまるに頼んださまざまな動物たち。ちゃまるは、なんと、素敵な家を紹介してくれる、家探しの名人だったのです……。
テキストもシンプルでわかりやすく、昔話のような教訓も入った、安心して読み聞かせのできる好作です。　　４さい?(総かな)

澤野 秋文［サワノ アキフミ］
著・文・その他

内容説明

おすすめの家、おさがしします。家さがしの名人猫「ちゃまる」が、グータラの名人「ぎんた」の家をさがしたら…？第３４回講談社絵本新人賞佳作。

著者等紹介

澤野秋文［サワノアキフミ］
１９８１年生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。広告関係を経て、現在マスコミ業界デザイナー。第２７・第３１回・第３４回講談社絵本新人賞佳作（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ままこ]

遊び心満載の隅々まで描かれた絵。可愛い奇妙さとごちゃごちゃ感がとても楽しい♬さすが！ちゃまる良い仕事をしたね。ラストの一文もいいね👍表紙裏に描かれてる絵もクスッと笑える。

2019/10/22

[Natsuki]

(いい大人ですが自分も含め)お片付けが嫌い又は苦手なお子さまにうってつけの絵本です♪物語がもたらす効果はもちろんですが、所狭しと描き込まれた絵が賑やかで楽しい一冊(^w^)実在する動植物から伝説の生物、見えてはいけないやつらまで、バラエティーに富んでいます☆それにしてもやるなぁ～ちゃまる不動産(ФωФ)

2015/09/19

[♪みどりpiyopiyo♪]

なんだか嬉しくなるような題に惹かれて手に取りました。表紙のねこさん くまさん かわいいです♡　■ …って思ったら、初っ端から何やら不思議なお部屋が登場☆　昭和初期？を思わせる日本のおうち。本やおもちゃや民芸品などが所狭しと書き込まれたこの絵には見覚えが！　作者の澤野秋文さんは、先日読んだ『じつは よるの ほんだなは』の人なんですね。ちゃまる かわいい (ღ′◡‵)　■後半 ちょっとこわくなるけど、よく見ると 表紙にも お〇〇が潜んでるのね♪　思わぬ展開にびっくり面白かったです。（2013年）（→続

2017/12/06

[tokotoko]

部屋の片づけが大の苦手な少年、ぎんたくん。せっかく縁側まであって、居心地よさそうなのに、ちらかりまくっています。そこへやってきたのらねこ、ちゃまるくん。なぜか今日はつれない態度・・・。おいかけてやろう！と後を追ったぎんたくんは・・・。古民家やお地蔵さん、蔵など、日本ならではの風景が広がる中を、夢中で冒険してきてください。面白そうなもの、懐かしいものもあふれています。最後にはきっと、ぎんたくんと一緒にゴローーンとしたくなると思います。青い畳の上は、とーっても気持ちよさそうです。

2016/03/04

[しゅわ]

【図書館】『じつは よるの ほんだなは』がとても良かったので、デビュー作を探して借りてきてみました。なまけものの“ぎんた”が野良猫“ちゃまる”の後をつけてみたら…突然立ち上がり、しゃべりながら歩き始めた！？という衝撃の展開。ちゃまるの正体とは！？そして…とドキドキワクワクのものがたり。ともかく描き込みがすごくて、何度読んでも発見がある楽しい一冊♪　オチもまた良いです。どんな動物がどんな家を喜ぶのか？読み終わったあとも子供と一緒に想像が広がり楽しかったです。

2015/07/19