講談社の創作絵本<br> りんご畑の12か月

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講談社の創作絵本
りんご畑の12か月

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 22X27cm
  • 商品コード 9784061325173
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

美しい安曇野の自然を舞台に、りんご農家の1年を低農薬栽培に取り組む中武ひでみつ氏が描く絵本。甥への手紙形式で優しく語りかける 本書は、りんご農家の1年を、美しい安曇野の自然とともに見せていく絵本です。季節の移ろい、そして暁の静けさや広大な星空のもと、作り手によってりんごがどのように育てられていくかが見事に描かれています。
全編が伯父から甥への手紙の形をとり、子どもにやさしく語りかける文体となっています。農作業のなかで感じる哀歓、自然の美しさと怖しさを、みずみずしい感性で描き上げる本作は、年少の読者から大人まで広くとらえる魅力をもっています。嵐を乗りこえて実った真っ赤なりんごの愛おしさ、収穫の歓びを追体験できるはずです。
巻末には、それぞれの場面の農作業の解説もあり、日常の食卓にのるりんごが、いかに多くの愛情を注がれて作られているかを実感させてくれます。また本作は、困難を極めると言われる、りんごの低農薬栽培に取り組む中武氏によって描かれているだけに、どんなに手間がかかっても、食の安全を担うものとしての誇りがにじみ出ています。美しさとおもしろさに加え、食育、環境教育にも最適の内容となっていると考えます。
<あらすじ>
冬――始発電車の動き出すころ。やすおじさんは、まだまっくらな中、働き始めます。りんご畑の土は凍っていて、木の枝も固い。パチンパチンと剪定する手が痛みます。
緑が芽吹き、りんごの白い花が咲くと安曇野にも春がやってきたと実感します。けれど、こわいのは遅霜。籾殻を焚いて、りんごの木々を暖めてやります。
夏は、農薬をほとんどつかわないので、毎日が草との戦い。草の生命力はほんとうに凄い。仕事がおわり、ふと見上げると空いっぱいに広がる天の川。
そして、秋。りんごが丸々とふとってくるのを見るのは、楽しい。けれど、怖ろしいのは台風。明日、直撃の予報がでています。でも、何もできないのです。被害が出ないことを祈りながら……。

松本 猛[マツモト タケシ]
著・文・その他

中武 ひでみつ[ナカタケ ヒデミツ]
著・文・その他

内容説明

ふゆ、しはつでんしゃがうごきだすころ。やすおじさんは、よがあけるまえから、はたらきはじめます。りんごばたけのつちはこおっていて、きのえだはとてもかたい。おいしいりんごをつくるためあづみのののうかのいちねんがはじまります。

著者等紹介

松本猛[マツモトタケシ]
絵本・美術評論家、作家、絵本学会会長、ちひろ美術館(東京・安曇野)常任顧問、信州自遊塾塾長。1951年、東京都に生まれる。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。1977年に、「いわさきちひろ絵本美術館」(現、ちひろ美術館・東京)、1997年に、「安曇野ちひろ美術館」を設立。同館館長、長野県信濃美術館東山魁夷館館長を歴任

中武ひでみつ[ナカタケヒデミツ]
1972年、大阪府生まれ。2007年より絵描きとしての活動を始める。現在りんご農家の手伝いをしながら絵の制作、挿絵やポスターなどの仕事で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

66
りんごのおいしい季節なので。安曇野のりんご農家のおじさんに届いた、甥っ子からの手紙への返信として、りんご畑の様子を1月から順に追って行く絵本。鼻毛もカチンコチンに凍る朝、りんご畑に出る1月。余分な枝を剪定する2月。凍っていた土が柔らかくなる3月。もみがらを燃やして畑を暖める4月。りんごの花咲く5月。雨の中、青い実を間引く6月。草刈りに格闘する7月。星空が印象的な8月。りんごが赤く色づき始める9月。台風の中りんごを励ます10月。収穫の11月。青空の下、緑の葉に囲まれて輝く真っ赤なりんごが鮮やかで、感動的。2016/11/05

tokotoko

54
「やすおじちゃんのつくるりんごは、せかいいちおいしい!」。絵も入ったとーっても可愛いお手紙を書いたのは、だいちゃんです。この本は、りんご農家のやすおじちゃんが、だいちゃんに送るリンゴレターで・・・できてます!安曇野ののびやかな自然と、やすおじちゃんの真剣なお仕事ぶり。添えられるあったかい文章。この本を読んだら、きっとりんごを見たくなります。日本にたくさんいらっしゃる「やすおじちゃん」から届いたんだなぁー!ってしみじみしてから、思いっきり、かぶりつきたく・・・なります。そして、安曇野に行きたくなります。2015/02/19

anne@灯れ松明の火

22
ブログで、りんごを話題にしたら、トモダチが「http://taiyaki-warashibe.com/index.html こちらの方のりんご畑がモデルになった絵本がでたんですよ。ちひろ美術館の方がりんごの美味しさと無農薬にこだわっていらっしゃることを気に入って下さって絵本になったとか」とコメントをくれた。りんご農家で、働いている中武さんの絵はさすがだと思った。文字のないページがいくつかある。今日、テレビで絵本作家の高畠純さんが「絵本は絵こそ楽しんでほしい」と仰ったのを思い出し、ゆっくり眺めた。2013/01/24

なにょう

18
長野の安曇野のりんご畑の一年。叔父が甥っ子に手紙で綴る。今は9月の上旬。りんごをくるくる回して実に日光が当たるようにしている頃かな。あと2ヶ月もしないうちに美味しいりんごが出回るようになるかな。楽しみだな。★この表紙の絵が素晴らしい。2022/09/04

がる 

18
りんご農家の12か月がお手紙形式でとてもわかりやすく。 毎年11月に東北からりんごをお取り寄せしているので、興味深く読めました(*^_^*) 今年のりんごも楽しみです。2013/05/05

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