出版社内容情報
月刊『MOE』第2回絵本屋さん大賞新人賞入賞 シゲタサヤカ最新作
本当に、とんでもなく困った鍋なんです。
『まな板』の次は、鍋!? 笑って泣けるナベ情えほん
シゲタ サヤカ[シゲタ サヤカ]
著・文・その他
内容説明
まな板の次は、鍋!?笑って泣けるナベ(人)情えほん。本当に、とんでもなく困った鍋なんです。
著者等紹介
シゲタサヤカ[シゲタサヤカ]
1979年生まれ。短大卒業後、印刷会社での勤務を経て、「パレットグラブスクール」などで絵本制作を学ぶ。第28~30回講談社絵本新人賞で、佳作を3年連続受賞する。第30回佳作受賞作『まないたにりょうりをあげないこと』で絵本作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
107
料理をしてはいけない鍋って何!?と思ったけど、たしかにこれは料理してはいけない鍋ですね。しかも、人格としてもいかがと思うようなわがままぶりなんですよね。鍋なのに、好き嫌いがあったり、中身を吐き出したりしちゃうんです。しかも、それが忙しいレストランの中で起きてしまうのだから、コックさんたちも困ってしまいますよね。そして、ついにその状況を料理長に見つかってしまい、料理するこもを禁じられてしまうのです…。この鍋って、わがままな子どもと似てますよね。わがままなんだけど、かまって欲しい寂しがり屋なんだろうなぁ。2013/12/19
nakanaka
89
いつものレストランで話は始まります。今回の主役は鍋。鍋らしからぬ言動により周囲の人たちからお叱りを受けるとふて腐れてしまうというとんでもない鍋でしたが、人に必要とされる喜びを知り成長していきます。シゲタサヤカ作品にしては控えめな印象でした。まな板もチラリと登場していたりと隠れ要素もあり楽しめます。2016/03/23
二条ママ
66
4歳9ヶ月。本屋さんで。娘が読み終えて、これおもしろいよ、よんでみてと薦めてくれた。なるほど、これは確かにおもしろいね。困ったなべくんのお話。仕事を真面目にやらずに、いつも吹き出して、気に入らなかったら、嫌いなものも全部ぷぷぷ。なんか小さなこどものようだね、と読みながら思った。このシリーズ、もっと読みたい。2016/01/08
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
65
偏食で嫌いな食材を吐き出してしまったり、コックの失敗を笑ったりして厨房を混乱させた罰に、使われなくなった鍋。不貞腐れて口笛を吹き〈何でもないよ〉というポーズをしますが、やることがないのはつまらない。何ヵ月が経ち、ある日のレストランはとても忙しい日でした……。心を込めて使えば道具にも魂が宿ると思います。道具と対話しながらいい関係が作れれば、料理もおいしくなりそうですね。それにしても、シゲタサヤカさんの発想は自由奔放。生物と無生物の壁もやすやすと飛び越えます。何となく、やなせたかしさんに近いものを感じました。2014/10/24
らったった
61
調理器具は、やっぱり料理をしてあげて喜ぶものでしょう(^^)それに限らずまないたというより人に見えてしょうがありませんでした(-_-;)2016/02/12