内容説明
いつものこうえんにいたのはちょっとふしぎなおばあさん。ひろきくんにむかって、「かずや、もうおうちにかえろ。」なんていうんだ。公園で見知らぬおばあさんに出会った子どもたちは、自分たちの力で、本当の「やさしさ」を見つけていく―。老人と子どもたちの交流を描いた感動作。
著者等紹介
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
1934年、奈良県に生まれる。児童文学作家、民話研究家、評論家。民話、伝記など、児童向けの著作は数多い。昭和女子大学名誉教授
伊藤秀男[イトウヒデオ]
1950年、愛知県に生まれる。画家、絵本作家。『海の夏』(ほるぷ出版)で小学館絵画賞、『けんかのきもち』(ポプラ社)で日本絵本大賞・けんぶち絵本の里大賞びばからす賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
19
読み聞かせ講座で、読んでもらった。愉快な2作のあとに、「今度はいいはなしを」と。プログラムの立て方も教えてくださったのだな。初めはやんちゃ坊主たちとおばあさんたちがどう関わるのかな?と思って聞いていた。ああ、おばあさんにはそういう事情があったのか、子どもたちはどう対応するのかな?と続きが気になった。ラスト、素敵な交流が見られて、心の中で、「よかったなあ、かあちゃん」と呼びかけた。先生が「いい話なんだけど、泣けてきて、読み聞かせは難しい」と言われた。納得。2015/10/30
ヒラP@ehon.gohon
13
【再読】大人のための絵本2022/02/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
小学校高学年おはなし会2012/05/09
舟江
9
珍しく、認知症のおばあさんと子供の本。今は核家族の時代で、しかも認知症になれば施設へ入る人も多くなった。子供も認知症を知っておいた方が良いだろう。2021/02/25
遠い日
9
認知症のおばあさん。家ではもう介護しきれなくなったらしいおじいさんのことば。遠い昔の時間に生きているおばあさんに寄り添ってあげたひろきとこうくんとしんじ。切ない別れは3人に老人の孤独を知らしめた。2017/09/20