出版社内容情報
天国のおとうちゃん、元気にしてますか。 幼いころに亡くした父との、少ないけれど大切な思い出。人気絵本作家、長谷川義史が描く、温かいユーモアで包み込まれた父と子の交流が、心にしみ渡る一冊です。
長谷川 義史[ハセガワ ヨシフミ]
著・文・その他
著者等紹介
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年、大阪府生まれ。『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で第34回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で第13回日本絵本賞、第57回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
119
武骨だけど優しかったおとうちゃん。少ない想い出を大事に大事にして、まっすぐ育っていくんだね。悪いことは出来ないね。地獄に落ちて天国のお父ちゃんに逢えなくなるし・・・。2015/04/25
おくちゃん🌸柳緑花紅
88
長谷川義史さんが天国のおとうちゃんに宛てたお手紙。じっくりと読みながら、私も天国のお父さんに心の中で手紙を書いた。拝啓、天国のお父さん元気にしてますか?お父さんっこの私もいつの間にか、おばあちゃんになりましたよ。お父さんの初孫は昨年子供を授かりました‼ひいおじいちゃんになったんですよ‼ニコニコした顔で覗き込むように抱っこしてくれる姿を想像しています。みんな元気にしています。心配しないでくださいね。おとうさん。大好きなおとうさん。2015/11/26
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
87
★★★★★てんごくのおとうちゃんが、心配していませんように、って描かれた絵本。胸がいっぱいでレビューになりません。2015/11/15
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
79
立て続けに2回読んだ。少し泣いた。著者が小学生時代に亡くした父親との思い出。父とのキャッチボールが下手で泣いて帰る子供時代の著者の姿が物凄く可愛い。航空ショーに行った時の飛行機雲の絵が綺麗。ある朝突然父を失う。私自身も片親だったので、父の絵を描く日に母の絵で良いという先生というのはあるあるだなぁ…。皆に「可哀相」と言われても「ぼくより おとうちゃんがかわいそうなんとちがうやろかって」と思う著者の生来の優しさよ!。父を想い万引きを思い止まる著者。天国のお父さん、息子さんは素敵な人に育ちましたよ。2015/01/21
しゅわ
72
【図書館】パワフルでユーモアあふれる絵柄で人気の絵本作家、長谷川義史さんが、天国の父との少ないけれど大切な思い出を“おとうちゃんへのメッセージ”というスタイルで描く一冊。長谷川さんご本人も実際小さい時にお父様を亡されているとのこと。重いテーマですが、それをあまり感じさせず、静かに心に響くやさしい本です。なによりも前向きなところが良いですね♪ 大人達の「かわいそうに」という言葉に関するエピソードが考えさせられます。2014/10/09