出版社内容情報
第27回講談社絵本新人賞受賞作
「もう、たいへんなんです」
お正月、“かがみもち”は、とある決心を……。
お年賀にどうぞ。(編集部より)
加岳井 広[カガクイ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
おもちだって、いろいろなやみがあるんです。
著者等紹介
かがくいひろし[カガクイヒロシ]
1955年、東京生まれ。’80年東京学芸大学教育学部美術学科卒業後、学校勤務のかたわら、人形劇の活動や紙を使った造形作品の制作、発表を行う。第13回紙わざ大賞展準大賞受賞。第26回講談社絵本新人賞で佳作受賞、『おもちのきもち』で第27回講談社絵本新人賞を受賞し、50歳で絵本作家としてデビュー。現在、千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
313
かがくいひろし作。本書は講談社絵本新人賞を受賞した、著者のデビュー作。50歳での絵本作家デビューであったらしい。タイトルは韻を踏んでいて、表紙絵とともに暖かな雰囲気が伝わる。お話は食べられることを怖れた鏡餅が逃げ出して、という他愛もないもの。やはり独特のタッチの絵が生命だろう。最後のページの犬、猫、鶏、ミミズはご愛敬か。かなりの人気絵本のようなのだが、私には何がそんなにアピールするのか今一つよくわからない。なお、全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれている。2024/09/14
寂しがり屋の狼さん
154
読友さんのコメントで『爆笑』とあったので、図書館で探してみました(*^^*)これは、面白い!鏡餅が走る姿はすごいよ(笑)2020/02/09
シナモン
135
叩かれたり、のばされたり、ちぎられたり。あんこ、きなこをつけられて、ついには人間に食べられる…そりゃ恐ろしいわなぁ(笑) そして明日は我が身と逃げ出す鏡餅。走って疲れて…。最後はまさかだったけど、こんな鏡餅があってもいいような? 面白かったです。2021/12/23
ぶち
118
いやぁ、思わず反省しちゃいましたよ。今までおもちの気持ちを考えたことがなかったと。ペッタンペッタン杵で叩かれて、のし棒で延ばされて、ちぎられて、あんこやきな粉がまぶされて、そして食べられちゃう。かがみもちにしてみれば、いつ食べられてしまうか、それは恐いことでしょう。それで、逃げだすのはわかるけど....あなた自分で自分を食べて"あら、美味しい"とは...挙句の果てにはヘビが自分のしっぽを飲み込んだみたいになって....ちぶくろサンボのトラみたいにグルグルしなくてよかったよ。バターになっちゃうとこだったよ!2020/01/22
おくちゃん🌹柳緑花紅
110
孫娘に何度も「読んで♡」とせがまれる。ねぇ、どこから逃げたの?どうして逃げたの?そこを食べたら駄目だよね!アッ鶏さんが、2歳8ヶ月の孫娘が一番気に入ったのはおもちがプチンとちぎられて、あんこやきなこ(キノコという)だいこんのおろしづけ、ひどいときにはなっとうに混ぜられねばねばにの場面。いろんなおもちさんがあるね~♪2017/06/20