内容説明
このもみの木は、あなた自身かもしれない。クリスマスに、愛する人に贈りたい。「100万回生きたねこ」の佐野洋子の最新作。
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- 評価
マージの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
75
やはり、佐野洋子さんの絵本は面白いですね。普通じゃないところがいいんだろうなぁ。今回の主人公は、山のふもとにあるもみの木の女の子です。もみの木は他の木と違い、今いる場所以外のところに行きたいと願っているのです。彼女の願いは「きれいな町でクリスマスツリーになる」ことなんです。みんなが止めても頑として言うことはききません。しかし、いくら待っても、彼女を迎えにくるものは現れません。現れないどころか、ついにはもみの木を大量にのせた列車が通るのを見てしまいます。慌てた、もみの木の女の子は大胆な行動にでるのですが…。2013/11/12
つくよみ
48
図書館本:何時か、きれいな町でクリスマスツリーになることを夢見ている、森の中の一本のもみの木。遠くを貨物列車が通る度に、自分をクリスマスツリーとして迎えに来たのではないかと期待する毎日。冬が来て、他のもみの木を満載した貨物列車が通過したことを知ったもみの木は・・・?いきなり自分で根っこを抜いて、貨物列車を追って走り出す姿がシュール過ぎる。夢破れて、森に帰ったもみの木を、優しく迎える森の仲間たち。そして、仲間たちが叶えてくれた夢。雪景色の中に、暖かさを感じる作品。2013/10/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
山のふもとの雑木林に住むもみの木は、クリスマスツリーになることを夢見ています。秋が来て冬になる頃、もみの木を乗せた貨物列車に乗せてもらえず、もみの木は土から根っこを引き抜き走ります(笑)丘を越え、野原を越え、山々を突っ切るもみの木ですが…。なんともシュールなおはなしです。2020/12/23
mntmt
16
アンデルセンの「モミの木」のような話になるのかと思いきや、違いました。モミの木の意思の強さを感じます。2015/12/15
紅花
16
「おじさんのかさ」の佐野洋子さんだよ。と言って読んだ。息子が「最初は自分の願いがあって、そのつぎ反対のことが起こって、最後は小さくなってうまくいく所が一緒だね」うん!わかるわかる。華やかな希望は叶えられなかったけど、叶った願いが希望よりも小さくなったり、地味になっても、幸せも小さくなるとは限らない。小さな子どもも楽しめるけど、醍醐味は大人の方が味わえるかも知れない。2015/12/11
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