講談社文庫<br> 花氷

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講談社文庫
花氷

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061312555
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
不動産ブローカーの粕谷は、元愛人の登代子と銀行員坂本の仲に目をつけ詭計で支店長黒川を脅迫する。粕谷が狙う一攫千金の野望は国有地の払下げである。資金のメドのついた彼は、臆面もなく政界実力派の代議士に接近……。腐敗する政界裏面と、飽くことのない欲望に奔走する男の黒い構図を描く異色作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆーこりん

10
さすが松本清張さんの作品。黒い黒いどす黒い。どろどろ。金儲けのために他人を騙し利用することばかり考えている恐ろしいくらいの悪党が主人公。こんなあくどい人間いるのだろうかと思う反面いそうだな…という気もする。少なくとも私の身の回りにはいないが。主人公粕谷と関わる人間はみな不幸になる。途中から粕谷が憎らしくてたまらなくなり、最後は絶対にしっぺ返しがあるだろうと、それだけを期待して読み進めた。さあ結末は?!お楽しみに。2016/03/31

えるもる

7
粕谷には、全然好感が持てなかった。お金を利用するなんて、ずるい。いろいろな駆け引きみたいのが、面白かった。ラストには、驚かされた。2018/11/30

komami

5
こういう作品もあるのか。男女の愛憎が不愉快なのに気になってしまう。ストーリーは進んでいるのに、ぐるぐると同じ場所を回ってばかりいる感じ。不愉快なのについ読み進めたくなってしまう。面白いのか、面白くないのか。さすが松本清張氏といったところでしょうか。2013/01/04

灰原☆

4
最後はまとまる所にまとまるが、そこに行くまでの人間達の欲望を追う姿が、冷や冷やする様な感覚で描かれており、一瞬も気を抜かず読んだ。つまりは間を置いたり、落ち着くような場面が無く、ストーリー展開はシンプルなのだか、どの場面にも緊張感があり非常に面白かった。2013/06/23

suiikko

4
主人公の思ったとおりになんでも行く展開と 最後の感じが「黒皮の手帳」と同じ感じがしたなあ。2011/08/23

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