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出版社内容情報
現代物理のエッセンスをこの1冊で
《信じられない世界》だと 古い常識の持ち主たちはいうであろう
《光が曲がり スピードや重力が時間をとめる……》それが我々の世界だ
《第三の火》原子力を解放し 科学を革命のルツボに投げこみ……
《現代科学の大黒柱》となりえた相対性理論とは何か?
《やさしく しかも正確に》それを伝える使命感に貫かれた本書は……
《現代人の必須教養》として 万人必読の決定版である
目次
1 光速度を求めて
1.大砲で音速をはかる
2.ガリレオの失敗
3.ついに光をとらえた
2 エーテルのジレンマ
1.光をつたえる何かがある
2.エーテルの風よ吹け
3.あっても測れないもの
3 特殊相対性理論とは
1.科学はまぼろしを追っていた
2.スピードを出すとものがちぢむ
3.速く走ると体重がふえる
4.エネルギーは質量を食べる
4 事実の証言
1.質量を変えたスピード
2.巨大エネルギーの解放
3.原子時計の遅れ
5 重力の謎と一般相対性理論
1.宇宙は新しい実験場
2.重力でまがる光線
3.重力が時間を遅らせる
6 新しい宇宙像
1.宇宙は閉じている
2.まっすぐ進むともとに戻る
3.拡がりゆく宇宙
7 統一場の理論
1.宇宙支配の基本法則
2.輝やかしい未来への階段
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
57
光が曲がり、スピードや重力が時間を止めると言われてもピンとこない。新潮新書の「アインシュタイン丸かじり」を読んだが・・・・、日本文芸社「面白いほどよく解る相対性理論」を読んでみても面白いほど解らない。そして、この本に辿り着いた。50年前に書かれたもので、基本から解り易そうに書かれていそうなので懲りずに挑戦。1,2章では、相対性理論の発見される前からの考え方から説明し、3~5章で本題に入っていく。古い常識の持ち主である私には、クリアになっていない箇所は多いが、アインシュタインに関する本の中では解り易かろう。2014/02/13
なかけー
5
名前だけは誰でも知っている、でも具体的な中身はよく分からないものの代表と言っても過言ではないであろうアインシュタインの相対性理論。初めてまともに学んでみたくなって宇宙の本と同時に購入。1996年初版の本で、自分が買ったのはなんと第97版。期待して読んでみたら、残念なことにNewtonレベル(以下?)の内容の超入門書だった。なぜその式を導くに至ったかが知りたいわけであって式と現象だけ載せられても。もう少し詳しい解説書を読むか2011/08/17
Hiroshi
3
全ての運動は相対的なものであり、光の速さは観測者にとって常に一定であるという二つの公理をもとに非加速系での特殊相対性理論と、それを加速系に迄広げた一般相対性理論を簡単に説明した本。1966年の発行で、100刷である。統一場の理論まで含めて式は11だけでてくる。有名なE=mc²もある。光の研究から出てきたエーテル論争。それを吹き飛ばしてしまったのが相対性理論だ。絶対運動はなく相対運動しかない。速度は光の速さを分母としてその割合で見ている。だから物体が光の速さに近づくと、経験則に反することがおきるのであろう。2016/01/15
naruo_homewood
3
はるか昔、学生時代に読んだ本を何気なく再読。当時、この本で初めて相対性理論に触れました。難しいことは一切なく、とても分かりやすい。古い本なので、ニュートリノやヒッグス粒子といった最近の話題は出てこないけど、これはこれで、存在価値あるかなと思います。2013/12/01
hatohebi
2
松浦氏の本で「大変分かりやすい良書」として参考文献に挙がっていた一冊。相対性理論の基本的な考えについて、様々な比喩を使って説明しながら、理論が実証により裏付けられていく歴史を、エピソードを並べつつ紹介していく。「はじめて学ぶ人のために」という副題にふさわしく、理論が示す世界の見方をおおづかみに知りたい人向けで、細かい数式の説明などはないが、自分のような数学苦手な人間には取っつきやすかった。2020/03/09
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