講談社現代新書<br> 遊牧騎馬民族国家 - “蒼き狼”の子孫たち

講談社現代新書
遊牧騎馬民族国家 - “蒼き狼”の子孫たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061155169
  • NDC分類 220

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

comet_yurari

1
モンゴル、トルコ、シベリアから中国、日本…と。東アジア世界におけるテングリ崇拝――所謂シャーマニズム――に着目した本です。注目すべき単語の強調、重要な引用文の複数回記述などが見られ、私はすぐに文章の調子を掴むことができました。論調として、天皇とシャーマニズムの関連性を示唆するものが幾度か見受けられ、大陸からその面で文化伝播があったのではと考えさせられました。 一言付け加えますと、前知識として日本神話に関する知見はあったほうが良いなど思いました。2019/04/07

韓信

0
匈奴・突厥・モンゴルなど北アジアの遊牧民族政権の権力構造を神話伝説・祭祀儀礼などから追究する意欲作。父権的・遊牧的・上天神的信仰文化圏という視座を踏まえて。牧畜という生活形態から生まれた狼祖伝説と太陽信仰、それを基にした即位儀礼に見えるシャーマン兼鍛治師としての聖的権威、そこに付加される軍事司令官としての俗的権威等々、遊牧権力の淵源を丁寧に解き明かしていて読み応えあり。でも常に問題を日本のそれと比較し、騎馬民族征服説を補強するような論旨は眉唾かな。2012/11/25

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