- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 日本文学
- > ミステリー小説 アンソロジー
出版社内容情報
世界に誇る日本のミステリー、最強の12編圧倒的ラインナップ。日本推理作家協会賞短編部門受賞作「人間の尊厳と八○○メートル」深水黎一郎・著を含む、すべての第64回推協賞短編部門候補作品を掲載!
内容説明
日本推理作家協会が選び抜く、2010年に発表された短編推理小説のベスト12!日本推理作家協会賞短編部門受賞作、深水黎一郎「人間の尊厳と八〇〇メートル」に加え、日本推理作家協会賞長編部門受賞の米澤穂信、吉川英治文学新人賞受賞の辻村深月、直木賞受賞の道尾秀介ら最高、最強のラインナップでお届けする、究極のミステリ・アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります
38
ようやく読了です。満願目当てで借りたのですが、なんと有栖川氏の作品が収録。得した気分です。この中のお気に入りは「アポロンのナイフ」「棺桶」「芹場大学の夢と殺人」「義憤」かなー。普段絶対に手を伸ばさないようなミステリーにも親しむことが出来たのでよかったです。個人的にアポロンのナイフのラストシーンが印象深かったです。気になる作家さんもチェックできたので、今後の本選びに生かせそうです♪2015/08/20
藤月はな(灯れ松明の火)
34
原石揃いのミステリ短編集。「アポロンのナイフ」では情報源をオフにして読書を楽しめる喜びに浸るアリスにウンウンと頷き、因幡の兎の再登場に苦笑しつつも少年犯罪に対する考えに苦い気持ちになりました。「義憤」は無力だった自分を見ている様な気分だったのじゃないかと思います。「芹葉大学の夢と殺人」は自分の身の丈に合わない夢を語るだけの自己中な男と本性を知りつつもかつての半身だった男を最後まで思っていた彼女の決断に他の道はなかったのかと問いかけたくなります。「死ぬのは誰か」は学問を目指す者としては嘲笑に値する自業自得だ2012/08/17
*maru*
30
12名の作家さんによるアンソロジー。はじめましての作家さん5名。「おぉ!」というお気に入りの作品には出会えなかったが『死ぬのは誰か/早見江堂(矢口敦子)』は良かった。既読3作品。有栖川さん、道尾さん、米澤さんは安心安定の面白さでやっぱり好きだと再確認。『死と砂時計』がなかなか衝撃的で面白かった鳥飼さんの『天の狗』も良い。他の作品も読んでみたくなる好みのラストでした。図書館の配置替えのおかげで目に止まったThe Best Mysteries。またひとつ、楽しみが増えた。2017/12/28
よむよむ
30
みっしりと濃い作品のオンパレードでした。中でもお気に入りは秋梨さんの古代中国を舞台にした作品。はじめは読み辛いなあと思ったけど、その独特な雰囲気にあっという間に取り込まれ、クライマックスでは手に汗にぎり・・・今までに無い舞台、設定、人物だったせいか、すごく新鮮でした。その読後感をゆっくりと噛みしめ、楽しみたい作品に久しぶりに出会えました。2011/09/11
山田太郎
27
なんか暗いというかダークな感じの話が多いのは、このご時世のせいなんか?はずれなしだけど、逆にめちゃくちゃ好きなもんもなかった。2012/12/11