出版社内容情報
【内容紹介】
下級武士一塁半里は、3つの望みをかなえることを条件に、悪魔の娘スダマに魂を売った。3つの望み＝別の人生、天下一の美女、一国一城のあるじ＝を求めて彼の遍歴が始まる！魑魅魍魎入り乱れて展開する幻想物語！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kadocks
4
「百物語」ホント大好きな作品だった。昔持ってたのは雑誌っぽい緑色の版で、何度も何度も読んだ。過去読んだ手塚作品の中でも一二を争う。手塚版ファウスト、と一言で言っちゃえるのかもしれないが、主人公二人のキャラクターがいい。特にスダマは手塚女性キャラの中でも可愛さ、一途さ、女性らしさ、色っぽ妖艶妖怪さと最高のキャラ。今読んでも大好き。このシリーズに入れずもう少し長くして「どろろ」みたいに後世騒がれる作品になっていてもおかしくない傑作。こんな気持ち思い出すなんてホント何十年ぶりに読んで良かった。2023/02/06
ユミリ
3
借り本。「百物語」を収録。自分の魂と引き換えに、別の人生、天下一の美女、一国一城のあるじの三つの望みを叶えてもらうことにした主人公。最初のきっかけは切腹したくない一心で、少しでも生きながらえることが出来るなら、と魂を売ったわけだが、あまりの意気地なさになぜか悪魔に叱咤激励されるっていう（笑）最後は自分の人生に満足できた主人公が羨ましい。わたしはきっとこの人生が最初で最後だから、精一杯生きないと、とちょっと壮大なことを考えちゃったりしたのでした。2014/09/24
時
1
再読2016/10/01
こひた
1
悪魔といちゃこら。石森町代表の美女が東北美人ってより練馬にいそう・・・ってまんまな楽屋ネタ。死んでもらいます、古いやつだとお思いでしょうが・・・（高倉健調）。結構芸能ネタも拾われてたのか。合戦シーンが大ゴマで映画っぽい。2016/01/22
松田望
1
収録された「百物語」という長編は、ゲーテ「ファウスト」の時代劇版。悪魔との契約が、儒教的な仏教的な日本の世界観となじみにくくて逆に面白い。一巻完結でなく大河ドラマで読みたかった。2014/01/26
