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内容説明
明治33年―世紀末の帝都東京を賑わせているのは、連続猟奇殺人事件。何しろ犠牲者は美少年ばかり、その上死体には毎回「食い散らかされた痕」があるという。いっぽう、雑誌『幻視倶楽部』の新米編集者・香月は、憧れの作家・泉鏡花の担当となり張り切っていた。早速、母校・帝大に資料探しに訪れるが、そこで先輩である神谷と子爵令息との悲恋の噂を耳にし…。くるおしいまでの想いが、ひとりの男を闇へと誘う…。
著者等紹介
橘みれい[タチバナミレイ]
大阪府出身。東京都在住。5月22日生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
43
泉鏡花を全面に持ってきた作品は一風変わっていて面白い。明治の匂いとオバケには強いが雷を怖がる鏡花。その鏡花を慕う眉目秀麗の新米編集者の出会った異世界のような物語。BL本に入っていましたが、性描写さえ書けばBL本と勘違いする作家さんと違って、参考文献もきっちり揃えてあるのがいい 2018/08/25
yourin♪
14
橘みれいさん初読み。鏡花シリーズの第一作。 鏡花先生と香月くんの出会い編。 さんざん友達から勧められてたんだけど、ようやく手に取ったら面白かった。 先生は素敵なんだけど、雷と犬にビクビクしちゃうとこは情けなくて笑えるし、香月くんを可愛がってる様子を見るのが楽しい~。 事件は切なかったけど・・・。 そこまで想い想われるのは羨ましいような恐ろしいような・・・。2012/11/06
そのぼん
8
明治時代の文明開化甚だしい雰囲気と、あやかしの入り交じった不思議な世界が上手く描かれていました。 幻想的な世界観を味わいました。2012/02/22
ぽち
2
卯辰かわええ。今市子さんの絵じゃ無かったら正直読んだかどうか…。でも2巻目も読む(笑)。ところでキンドル版の挿絵の表示がちっさ過ぎて見えないんですが(T_T)こういんもんですかね。2014/01/29
香穂
2
どこか頽廃的で妖しい雰囲気に酔う。事件の顛末はそこまで美化して良いのだろうかと少し引っかかったものの、好み。2013/01/09