内容説明
殺るか殺られるか。家名存続と領土拡大のため、時には肉親同士でさえ殺し合わなければならなかった戦国武将たち。そこには、想像を絶する葛藤があった。徳川家康は織田信長の命令で嫡男の信康を自害に追い込み、“義将”と呼ばれた長尾景虎(上杉謙信)でさえ、姉婿を謀殺した疑いが…。他に、今川義元、武田晴信(信玄)、三好長慶、斎藤義龍、龍造寺隆信、島津義久、織田信長、豊臣秀吉、最上義光、伊達政宗、長宗我部盛親ら13人の武将の骨肉相食む苛裂な生き様を描く。
目次
今川義元―兄を自害させて家督の座に就いた“海道一の弓取り”
武田晴信(信玄)―父を国外追放し、嫡男を自害させた“甲斐の虎”
三好長慶―曽祖父の甥を討ち、弟を誘殺した“先駆け天下人”
斎藤義龍―弟を誘殺し、父を討った“美濃の国主”
龍造寺隆信―従叔父を追放し、娘婿を誘殺した“五州二島の太守”
長尾景虎(上杉謙信)―兄と干戈を交え、姉婿を謀殺した“越後の龍”
島津義久―四兄弟の絆に亀裂が生じ、弟を誅した“三州の総大将”
織田信長―同族を相次いで闇に葬った“第六天魔王”
豊臣秀吉―実子を溺愛して後継者の甥を自害させた“太閤”
徳川家康―正室を殺害し、嫡男を自害させた“律義者の神君”〔ほか〕
著者等紹介
工藤章興[クドウショウコウ]
1948年、愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。新聞社・出版社勤務を経て執筆活動に入る。複数のペンネームを使い分け、さまざまなジャンルで健筆をふるっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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