内容説明
幕末最大の謎、坂本龍馬暗殺の真犯人と、その黒幕とは?本命「京都見廻組説」から「新撰組説」「高台寺党・伊東一派説」「土佐・後藤謀略説」「中岡慎太郎心中説」「岩倉具視黒幕説」「薩摩・西郷指令説」など、既成の諸説を徹底検証。そして、これまで誰も語らなかった「長州藩・神代直人説」を提示する。龍馬を主題に多くの幕末小説を書いてきた著者が、半生をかけて追求し辿り着いた新説!運命の11月15日が「直筆書状」でいま明かされる。
目次
龍馬最期の日
新撰組犯行説の盲点
高台寺党・伊東甲子太郎一派犯行説
紀州藩・三浦休太郎首謀説
海援隊内部犯行説
土佐藩後藤象二郎謀略説
中岡慎太郎心中説
陸援隊実行犯説
岩倉具視黒幕説
薩摩藩・西郷隆盛指令説
京都見廻組本命説
長州藩・神代直人犯行説
著者等紹介
加野厚志[カノアツシ]
1945年、旧満州国奉天生まれ。小説家。日本大学文理学部中退。以後、港湾労働者、漫才師などの職を変転。1975年、「天国の番人」でオール讀物新人賞を受賞。執筆の傍らNHK教育テレビ“若い広場”の司会を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
30
思い込みが強い一冊だと感じました。我田引水と明らかな事実誤認はありますが、龍馬暗殺の諸説がまとめられているのは良かったです。2023/03/23
saga
28
【再読】坂本龍馬が暗殺されたことは事実なのだが、真相は闇の中。史料が少なく、伊東甲子太郎の新撰組下手人へのミスリードから、当時の警察権力をもった幕府側や、海援隊を含めた勤王の志士達が真相を究明しようとしている形跡が見られない。ただし、著者の論法は消去法によって通説とされている事々を否定し、我田引水の長州藩・神代犯人説を披露するに至る。これとて、著者の論法から言えば事実認定するには証拠がなさ過ぎる。磯田道史著『龍馬史』の説得力には到底及ばない。2018/09/25
紫
5
坂本龍馬暗殺の謎解き本であります。まことにレアな長州藩犯行説ということで期待して読んでみましたが……うーん……これ、たまたま同じ十一月十五日付の書状を見つけたことで霊感が働いてしまっただけでしかないように思えます。慶応三年の書状と断定する根拠も薄弱なら、京都にいると文面にあるわけではなし。大村益次郎暗殺との共通点に着目したのはいいとして、検証が雑。ところが、本書で暗殺者に名指しされた神代直人という人物、何と著者の地元(吉敷郡台道村)の出身でした! おらが村の歴史上の偉人(?)を大物に。星2つ。2017/07/21
災害大嫌い美少女・寺
3
至る所空想だらけ。史料も原文通りに引用しない事が多い。証拠として載せた書簡は、どう読んでも全く証拠になっていない。2011/02/05
雨巫女
0
龍馬を殺した人は?永遠の謎ですね。諸説11のうち、伊東甲子太郎一派犯行説が怪しい。(龍=0011/4)2010/03/08
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