内容説明
播磨の小国の家老から秀吉の参謀となり、数々の献策で秀吉を天下人に押し上げた黒田官兵衛。“己の次に天下を取る者”と秀吉に賞されるや早々と隠居するも、関ヶ原合戦時には九州を席捲し、家康に与した息子・長政が52万石を得るなど、天下人の心理を熟知していた謀将である。だが主に裏切られて幽閉されたり、小田原開城を誠心誠意説得したり、『黒田武士』に代表される家臣団に慕われるなど、むしろ本質は義を尊ぶ真っ直ぐなところであった男の自由で潔い生涯。
著者等紹介
江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年、山梨県生まれ。中央大学法学部卒業。1989年、『経清記』で第十三回歴史文学賞、1995年、『白磁の人』で第八回中村星湖文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はみ
1
熊之助(長政の実弟)の存在がなかったことになっている(笑) とはいえ、なるべく多くの情報を纏め上げ、上品に、手堅く仕上げたな、と感じる内容。主観だが、後半に行くにつれ情報量ぎっしりというか、遊びの部分が少なくなっている。そのためなのか、自分の好みなのか、最初に書かれた関ヶ原のあたりが一番面白い。2015/01/23
BIN
1
策士で野心家である黒田如水を信義と誠実さをもった武将として描く。しょっぱなが自分の野心のために動いた関ヶ原のときに九州を切り取ったところであり、一番興味惹かれるところだった。2012/05/03
かんたろう
0
黒田官兵衛(如水)の行き方を描いた本。小説仕立てでなかなかおもしろい。2008/08/14
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- 和書
- ななしのごんべさん