内容説明
天下泰平の江戸時代。男中心の封建社会では、女は耐え忍ぶのが当たり前―と思ったら大間違い。将軍でさえ頭の上がらない大奥の主・春日局、八百八町を賑わすグラビアアイドル・笠森おせん、恋に文字通り「命」を懸けた八百屋お七、手練手管の高尾太夫…。艶やかに咲いた54人の女たちの生き様を、女性作家ならではの視点と鋭い観察で描く、著者渾身の「江戸女性」評伝集。
目次
第1章 大奥・禁中の女(春日局―不屈の女傑。浪人の妻から大奥の最高実力者へ;お万の方―華麗なる転身。尼僧から将軍の妻へ ほか)
第2章 武家の女(大石理玖・可留―「昼行灯」の夫につかえた二人の女;浅野阿久里―夫の無言の死にも耐えた賢夫人 ほか)
第3章 町家の女(梅野―明暦の大火を引き起こした、呪われた振袖伝説;ジャガタラお春―鎖国令で国外追放。行き着く先は!? ほか)
第4章 遊里の女(歴代高尾太夫―吉原遊女のトップスターたち;勝山―時代を先取りしたファッションリーダー ほか)
著者等紹介
森実与子[モリミヨコ]
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。美術関係の出版社勤務を経て、作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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