出版社内容情報
戦国下剋上の覇者・織田信長。もって生まれた天才と独創性で時代を疾駆した信長に臣従した家臣団は、いったいどのような人々で構成され、何をなしたのか。豊富な史料を丹念に追究し、わかる限りの事績を詳細に書きしるした戦国ファン必携の書!
内容説明
戦国時代にとどまらず、日本史上における稀有の英雄・織田信長。文字通り弱肉強食の熾烈な競争を生き抜き、勝ち抜いていった信長の「業績」を支えたのは、彼一人の資質だけではなく、その組織、何より家臣の力によるところが大きかった。本書では、膨大な資料を詳細かつ多面的に分析し、羽柴秀吉、明智光秀、菅谷長頼や簗田出羽守など、織田家臣団精鋭34人の足跡を追っていく。従来の史観の枠にとどまらず、著者独自の視点を盛り込んで綴った、歴史ファン注目の書。
目次
第1部 信長の親衛隊(佐々成政―信長を暗殺しようとした男;菅屋長頼―織田家の監察官;美濃三人衆―信長直属の遊撃部隊;丹羽長秀―器量の限界;梁田出羽守・広正―桶狭間戦の陰の殊勲者;堀秀政―名人と呼ばれた男)
第2部 歴史を彩った男たち(滝川一益―もう一人の秀吉;織田信忠―後継者の育成;池田恒興―信長の乳兄弟;蒲生賢秀・氏郷―小心者の功罪;森一族―忠義に身を捧げた男たち;高山右近と中川清秀―蝙蝠の意地)
第3部 反逆者の肖像(織田信勝と林秀貞―改革者と抵抗勢力;松永久秀―梟雄対英雄;荒木村重―余所者の悲劇;明智光秀―天下を望んだ男)
第4部 悲運の将星(佐久間信盛―走狗の運命;平手政秀―最大の抵抗勢力;前波吉継―捨て石にされた武将;河尻秀隆―家康に貶められた武将;柴田勝家―武人の生き様)
第5部 異色の群像(塙直政―文武両道の才人の蹉跌;九鬼嘉隆―織田水軍の司令官;前田利家―計算高き武人;松井友閑と今井宗久―情報と経済を制する者;羽柴秀吉―実務家の栄光と限界)
著者等紹介
樋口晴彦[ヒグチハルヒコ]
1961年生まれ。1984年に東京大学経済学部卒、国家公務員上級職に採用。以後、国際捜査研修所第一研修室長・愛知県警察本部警備部長・四国管区警察局首席監察官等の役職に就くほか、外務省情報調査局・内閣官房安全保障室に出向。現在は警察大学校警察政策研究センター主任教授として危機管理分野等を担当。1994年にフルブライト奨学生として米国ダートマス大学ビジネススクールでMBAを取得したほか、同校の最優秀学生に贈られるハミルトン賞を受賞。危機管理システム研究学会常任理事、組織学会・警察政策学会・失敗学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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