出版社内容情報
戦国の世から近世へ、歴史を大きく転換させた変革の武将・織田信長。彼が天下布武の覇道を突き進む陰で繰り広げられた、妻、娘、母、姉妹たちの悲運を、各種史料に独自取材を重ねて描く。織田家没落を招いた、信長の女性観の致命的欠陥とはいったい何なのか?
内容説明
戦国の世から近世へ、歴史の歯車を大きく転換させた“変革の武将”織田信長。この風雲児が天下布武の覇道を突き進む陰では、その妻、母、そして姉妹、娘たちが乱世の犠牲となり、あまたのドラマが繰り広げられていた。女たちは、信長とどうかかわり、どのような運命をたどったのか?織田家没落の悲劇を生んだ、信長の女性観の致命的な欠陥とは?現存する各種史料に独自の取材を重ねて描き出す、絢爛たる戦国女絵巻。
目次
序章 変わる信長のイメージ―無神論者ではなく、変革のための妥協もした
第1章 多彩な“表情”をもつ妻たち―信長を支えた帰蝶、吉乃、お鍋たち
第2章 偏った母性愛から兄弟戦争―だが革新的な才能を母から受け継ぐ
第3章 愛憎を超え大名池田氏を築く―乳母の養徳院と嫁の善応院
第4章 政略結婚、悲劇の結末―お市、お犬など信長の姉妹たち
第5章 信長を裏切った敵将と結婚―叔母、遠山景任の妻
第6章 さまよう娘たち―信長の死で辛酸なめる
著者等紹介
楠戸義昭[クスドヨシアキ]
1940年、和歌山県生まれ。立教大学社会学部卒。毎日新聞社編集委員を経て歴史作家
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