出版社内容情報
史上空前の大帝国・元の勃興と南宋の滅亡。それは中国の王朝変遷のひとつでしかない。だがそこには命と引替えに得た誇りと栄光がある。激しく交錯する英雄フビライの宿願と南宋重臣たちの意地。元と宋、両国の存亡を賭けた激闘の軌跡!
内容説明
北に新たな国が興りつつあるとき、南では、ひとつの国が終焉を迎えようとしていた。史上空前の大帝国・元の勃興と南宋の滅亡。それは、この大陸で繰り返された王朝変遷のひとつの事例でしかない。だがそこには、人々の誇りと、命と引き替えにして得た“栄光”が刻まれている。激しく交錯する英雄フビライの宿願と南宋重臣たちの意地。元と宋、両国の存亡を賭けた激闘の軌跡。
著者等紹介
森下翠[モリシタスイ]
東京都生まれ。東洋史専攻
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感想・レビュー
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ようはん
13
13世紀後半の元王朝の南宋攻略の概要を小説風に説明している。同じ題材である田中芳樹の「海嘯」でもそうだが、南宋内部の人間関係の悪さに足の引っ張り合いの酷さが目につく。そういう面の中心で奸臣というべき賈似道の罪は大きいがそれ以外の面々にも非はあると感じる。2020/02/20
う みの
1
フビライが民族を問わず有用な人物や制度を取り入れるのに対し、南宋は君側の奸である賈似道が内政をほしいままにしている。「およそ、国内が強固であるのに、外敵の攻撃のみで滅亡した国家というものはありませんからな。内部の腐敗が、外部からの脅威を助長するのです。」という銀英伝の一文を思い出さざるはない。 一方で、南宋の滅亡も間際になってくると、真に国への忠義を果たす者たちの姿が鮮明になってくる。忠義というのは何かが滅ぶ時にこそ発揮されるわけだが、だとすれば、皮肉なことに忠義は常に悲劇と共にしか存在し得ないのだ。2021/05/01
Masazumi Miyauchi
0
興る国と亡ぶ国のコントラストがもろに出てるな。2013/07/14
フゥドゥ
0
再読。もっと長編で書いて欲しいかなぁと思う題材2021/11/17
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- 和書
- 家事は8割捨てていい