出版社内容情報
妖刀と呼ばれる刀を造り出した刀工・村正。仏法を造形化させることに成功した仏師・運慶。日光東照宮の「眠り猫」で知られる大工・左甚五郎。名匠たちの人物像を、残された「もの」と伝説から描き出す! 巻末に全50人の略歴を記した『名匠小伝』を収録。
内容説明
切れ味と身に帯びる殺気の凄まじさから、妖刀と呼ばれる刀を造り出した刀工・村正。自己の内面を掘り出し、仏法を造形化させることに成功した仏師・運慶。日光東照宮の「眠り猫」など、緻密な彫刻で人々の目を楽しませてくれる大工・左甚五郎。名匠と呼ばれた美術工芸の先駆者たちの人物像を、残された「もの」と伝説から描き出す!巻末に全50人の略歴を記した『名匠小伝』を収録。
目次
運慶(仏師)―鎌倉彫刻を完成した巨匠
加藤景正(陶工)―日本陶芸の祖
正宗(刀工)―古刀の最盛期をつくった名匠
後藤祐乗(装剣金工)―装剣金工中興の祖
村正(刀工)―つくられた妖刀伝説
明珍信家(甲冑師)―甲冑の代名詞「明珍」
辻与次郎(釜師)―利休によって名声を得た名匠
中井正清(建築師)―城郭建築の第一人者
本阿弥光悦(意匠家)―江戸初期第一の巨匠
左甚五郎(大工)―彫刻に優れた謎の名工
酒井田柿右衛門(陶工)―「柿の色」伝説の名匠
虎徹(刀工)―数多くの偽作を生んだ名匠
宮崎友禅(扇工)―時代とともに生きた友禅
横谷宋〓(装剣金工)―町彫を完成させた名匠
尾形乾山(陶芸)―孤高純雅の巨匠
小川破笠(細工師)―多能が生んだ破笠細工
小林如泥(指物師)―出雲の甚五郎
国友藤兵衛(鉄砲鍛冶)―研究に一生を捧げた名匠
一田正七郎(細工師)―篭細工の名人
人形忠(人形師)―奇行で知られる名匠
著者等紹介
江崎俊平[エザキシュンペイ]
1936年、福岡県生まれ。日本大学中退。作家、城郭・歴史研究家。2000年没
志茂田誠諦[シモダジョウタイ]
1952年、熊本県生まれ。中央大学法学部卒。作家、浄土真宗僧侶。(財)日本城郭協会理事。歴史、仏教分野を中心に執筆活動
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