出版社内容情報
秀吉の名参謀、蜂須賀小六正勝。秀吉が生涯頼りにし、その死に号泣した男。豪傑な武将として知られる小六は、いっぽう、冷静な策略家でもあった。蜂須賀党を率いて、秀吉を天下統一に導いた男の波乱にみちた生涯を描く。
内容説明
自らが棟梁として率いる野伏集団・蜂須賀党を従えて、斎藤道三、織田信長、豊臣秀吉という当代一流の武将に仕えた蜂須賀小六正勝。下剋上の世にあって義理人情を失わず、固い信頼関係で結ばれた秀吉を、ついには天下人にまで導いた名参謀の波乱の生涯。
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年、宮城県仙台市に生まれる。東北大学文学部国史学科卒業。戊辰戦争や白虎隊など、会津に関する歴史を題材とした著書が多く『奥羽越列藩同盟』で第19回福島民報出版文化賞を受賞
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感想・レビュー
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糜竺(びじく)
43
豊臣秀吉に仕えた、蜂須賀小六が主人公の歴史小説です。もし、小六が存在していなければ、豊臣秀吉は存在しなかったでしょう。それぐらい、小六は重い人物だったと思います。時勢を読みながらも、主人に媚びへつらう事なく信念を貫き通す豪快さと、身分にとらわれず相手の能力を認める事のできる柔軟性を併せもった、なかなかいない人物でした。読みやすかったのですが、少々、薄口の内容ではあったと思います。歴史について、まだ初心者の人にはサクサク読みやすいとは思いますが、歴史好きの人には物足りなさを感じるかも知れません。2015/12/12