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内容説明
「まぁ、どちらにしろ、退屈な話だけれどね。ボク好みの要素なんて欠片もないよ」欠伸をしながら黒いゴシックロリータを纏った少女・繭墨あざかは言った。“動く落書き”の犯人を捕まえる。いつも通りの馬鹿げた事件は、僕と繭墨を異能の一族・水無瀬家の誇りと絶望と裏切りの渦中に巻き込んでいく。自らの矜持のため、人の命を踏みにじる彼らに僕は怒りを覚えるが―。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー、大反響の第2弾。
著者等紹介
綾里けいし[アヤサトケイシ]
愛知県在住。『B.A.D.』1巻で第11回「えんため大賞」優秀賞に輝きデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
44
狂っていても守りたいものがちゃんとある。だから多分私は雄介を嫌いじゃないし、白雪の兄も嫌えない。ただ一つ譲れないものを守ろうとする人間は美しいとやっぱり思うから。2020/12/31
Yobata
27
描いた絵が具現化する異能の一族・水無瀬家の裏切り者が驚異の儀式「神卸し」を実行しようとするのを水無瀬家当主は誇りを賭けて繭墨と共に防ごうとする物語。今回は連作短編形式。水無瀬家での闘争,金魚屋敷,飢えた犬の末路,裏切り者との最終闘争の4編。亡くなった妻のためにもう一度逢いたいがためにこの世に神を卸そうとした悲しい愛の物語…風に終わるが、自分としちゃ妹を生贄にして、一族を抹殺して自己満足のため他人を巻き込んだ悪魔にしか見れなかったw後味の悪さというか結果を考えさせる物語は健在。金魚屋敷の更紗と蝶尾、そして→2013/04/05
とら
27
今巻も、独特の雰囲気で物語は進む。何だか他の小説とは常軌を逸している様な気がする。でもその異質さ加減が、良い。連作短編の様に見えるが、全編繋がりが在る。時折入る濃い字の部分、それと語りの部分が良い味を出していて良い。グロテスクな描写は省かれたが、作品から発する空気は変わっていない。次巻もこの雰囲気を保って欲しい。2011/05/16
た〜
23
なかなか見事な身も蓋も無さ2014/10/30
サキイカスルメ
15
うあー、言葉が出てこない……。ゴシックロリータを纏うチョコレートが主食の繭墨あざかと、助手の小田桐くんのお話2巻。終始暗い雰囲気だった前回と違い、雄介がコメディパートも担当して明るい部分もあったかな、と。不思議な生き物神が面白かったです。本題としては、やはりBADなお話でした。最愛の人にただもう一度会いたかった兄と、裏切られ全てを背負わされてしまった妹がすれ違う悲しいお話。きっと彼の心は最後に救われたと信じたいですね。白雪は特殊能力はあるものの、BADでは珍しくヒロインらしい可愛い女の子で続きにも期待です2014/10/02
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