出版社内容情報
本丸書院番の二宮一矢の断酒と引きかえに、腹周りを一尺減らす約束させられた鮎川惣介は、空きっ腹のまま事件に巻き込まれ…。
屋台の蕎麦屋で本丸書院番の二宮一矢と知り合った鮎川惣介は、酒癖の悪い一矢の断酒と引きかえに、腹周りを一尺減らす約束させられた。惣介は空きっ腹を抱えて一矢の断酒を手助けするために料理の手ほどきを始めるが、一矢の酒断ちを邪魔する者が現れて…。
内容説明
江戸城の台所人、鮎川惣介が、幼馴染みの御広敷添番、片桐隼人とともに怪事件に挑む。本丸書院番で弓の名手、二宮一矢と知り合った惣介は、人生最大の難関とも言える取り決めを交わす羽目に。酒癖の悪い一矢の断酒と引きかえに、惣介の腹周りを一尺減らすという約束であった。惣介は空きっ腹に耐えながら、一矢の断酒を手助けするために料理の手ほどきを始める。だが、一矢の酒断ちを邪魔する者が現れて…。
著者等紹介
小早川涼[コバヤカワリョウ]
三重県伊勢市生まれ。愛知教育大学教育学部教職科心理学教室卒業。高校時代より日本史、特に江戸の研究を始める。日本推理作家協会会員。三重県文化賞文化新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絳楸蘭
23
あらすじにもあったけど、惣介さんがダイエット(笑)このてのものは目標がないと続かないものだけど…。まさか隼人さまのデレッぷりが見られるとは!?親バカ振りが遺憾なく発揮されてますね。一矢さんの鈍さに対する大人たちの反応に「親」を感じました。相変わらず食べ物の描写が美味しそうです。2014/03/13
うずら
16
包丁人侍事件帖シリーズ第7弾。料理が大好き、食べるのはもっと大好きな惣介が、なんとダイエット!? 堅物で石頭の隼人の親バカぶりや、のらりくらりと美味しいどこ取りの雪之丞など、今回もやりとりが楽しい。『嫌な女』は、現代にもこういう子や親はいて、後味の悪い事件だった。『二本の矢』も、こういう迷惑な人っているねって思ったけど、そうなってしまった孤独が悲しい。惣介の「寝て待て」も、隼人の「傍についていれば手助けできたものを、寝ていたために手遅れ」も、どちらの言い分もわかる。上様が情のある人でよかった。面白かった。2014/07/22
小梅さん。
10
一矢の気持ちが切なかった。 でも、ラストの彼の決意は清々しい。 他人は、手を差し伸べることはできても、本当に自分を 救うことができるのは自分だけだものね。2015/03/07
nyanlay
10
今回は最初に赤子の描写がうっとなったけど、その後の流れで一安心。ただその事件はやっぱり嫌な感じはありました。でもこれまでの事件に比べると、これでもおとなしい方に感じてしまうのは、慣れ、ですかね。今回もお殿様は最後にいいところを持って行きましたね。2016/10/02
ううち
10
丁寧に作られたお料理がほんとに美味しそう!惣介さんの食べ物に対する情熱が素敵すぎる。隼人さんは相変わらずかっこよかった。2人の関係も羨ましいです。2014/03/18




