学研M文庫
関ヶ原 島津退き口―敵中突破三〇〇里

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059008620
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0121

出版社内容情報

歴史に名高い“島津の退き口”。戦場を脱した島津軍のその後の運命は?残された兵士の手記から、日本戦史上の快挙の全貌を描く。

全軍敗走の中、島津義弘軍は故国をめざし、決死の敵中突破を敢行する。世に言う“島津の退き口”である。島津家はなぜかくも少数の兵のみで関ヶ原を戦ったのか?戦場を脱した彼らのその後の運命は?残された兵士の手記から、日本戦史上の快挙の全貌を描く。

内容説明

全軍敗走の中、島津義弘軍は故国をめざし、決死の敵中突破を敢行する。世に言う“島津の退き口”である。島津家はなぜかくも少数の兵のみで関ヶ原を戦ったのか?戦場を脱した彼らのその後の運命は?残された兵士の手記から、日本戦史上の快挙の全貌を描く。新たな資料をもとに加筆した文庫改訂版。

目次

第1章 関ヶ原前夜の島津氏
第2章 義弘はなぜ西軍に加わったのか
第3章 島津勢は二番備えだった
第4章 退き口決行―前代未聞の前進退却戦
第5章 島津勢の退き口ルートを探る
第6章 亀寿奪還から帰国へ
第7章 退き口を彩る人物列伝
おわりに―退き口の総決算と義弘のその後

著者等紹介

桐野作人[キリノサクジン]
1954年鹿児島県生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。歴史関係の出版社編集長を経て独立。戦国・織豊期や幕末維新期を中心に執筆・講演活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

12
島津義弘が関ヶ原において、敵中を突破して故郷に帰った有名な島津の退き口を様々な角度から描いています。通常の歴史本とは違い、足軽のような方からの証言もあり面白かったです。小説は面白く書くので、史実とは違っていてもエンターテイメント性を重視します。それはそれで面白いのですが、島津がなぜ西軍についたのか、本作品は様々な資料から真実に近づこうとしているので、歴史ファンにとっては、専門書のようで読みごたえがありました。また驚いたのは、普段は温厚な村人たちの落ち武者狩りの存在ですね。退却する武士にとっては脅威ですね。2015/12/24

手押し戦車

12
危機でジタバタと小細工をせず、運命を受け止め諦めずチャンスを探し続けその中で生き残りの道を探して自分の力で道を切り開く。例え滅びても、自らが捨て石となる覚悟を決め、次に繋げる機会を多くして行く。人事尽くして天命を待つとは諦めに基づく消極的なものではなく、自らが主体的に状況を作り出し支配する積極的なものに転換出来る。失敗は一時的な事でいつでも盛り返せる。経済でも企業の入れ替わりが激しいが大敗北の後で精強な組織を作り上げてチャンスを待てば復活は出来る。平時に精強の組織を作り上げて常に変化を捉え成果を出す。2014/06/28

ゆうへい

5
島津義弘の関ヶ原における敵中中央突破にまつわる様々な話が描かれています。関ヶ原から堺の港までの脱出ルート、堺から領国の薩摩までのルートが書かれていて、どの章も読みごたえがありました。内容は、ほとんど関ヶ原における島津義弘という側面で描かれているので、とても良かったです。

おなか@

2
なんとなく再読 ついでに、「天下統一復刻版」で島津4兄弟のチートっぷりを再確認w 普通にプレイすると家久出てこないので、ゆっくりまったり。。 義久:軍事9内政12、義弘:軍事14内政7、歳久:軍事11内政11、家久:軍事15内政5 全員兵50MAX、鉄砲10持たせて、「繰抜」! 流石に豊久は出てこなかったが、もっと粘ったら出てくるのかな?2016/08/03

ビシャカナ

2
各種文献を参考にして、時に定説を覆しながら、英雄視されがちな関ヶ原の島津の退き口の実像に迫ろうという本書。2015/06/04

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