出版社内容情報
興福寺貫首である著者が、99の書とエッセイでつづる、人生の荒波を乗り越えるための言葉による心の処方箋。待望の文庫化!!
「大きな真実は大きな沈黙をもっている」「そねむ心は自分より 以外のものは傷つけぬ」など、古今東西の言葉から興福寺貫首である著者が選んだ99の言葉を、自らの書とエッセイでつづった、言葉による人生の処方箋。待望の文庫化!!
内容説明
「生きるということは、それだけ言葉の暴力に傷つけられもするということに他ならない。言葉によって励まされるが、言葉によって意気消沈させられもする。そして、行きずりのなにげない言葉に意味を見い出し、それをたよりに困難な人生を歩いてもいけるのだ」。興福寺貫首である著者が東洋のさまざまな典籍から選んだ、99の珠玉の言葉による人生の処方箋。
目次
こころを育む(冥の照覧―見えないものを、見る;不楽本座―今の状況を大切に ほか)
生きる(堂々男子は死んでもよい―心に誇れるものがあれば;阿頼耶―過去を背負って生きる ほか)
人生よ(後の半截―人生は後の半生で決まる;捨―取り込むばかりが能じゃない ほか)
人と人(海の沈黙 地のざわめき 空の音楽―人の一面だけ見ていないか;千手千眼―人とどう交わればいいのか ほか)
いのちの根源(天覆地載―大いなる自然の中に生きる;あるがまま雑草として芽をふく―ただただあるがままに ほか)
静寂・沈黙・空間(みちおほち―無限空間の中の自分;しんじつ一人として雨を観るひとり―自己と真正面から向き合う ほか)
著者等紹介
多川俊映[タガワシュンエイ]
1947年、奈良県生まれ。立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒。大本山興福寺貫首。法相宗管長。帝塚山大学特別客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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