出版社内容情報
隠居した御花畑役に、再出仕の命が下る! 幕府の権力闘争と国替えの謀略に、一徹な忠義者と門限破りの若君が挑む!
隠居して三年の笛木藩元御花畑役・峠三左衛門に、再出仕の命が下る。江戸藩邸の庭の管理の欠員補充と聞くが、実は御花畑役のもう一つの任務、隠密御用だと睨んでいた。念願の再出仕に心躍らせる三左。だが三左を江戸に呼んだのは、思いもよらぬ人物だった。
内容説明
東海の小藩笛木の元御花畑役・峠三左衛門に江戸再出仕の命が下る。藩邸の欠員補充だというが、三左は隠密御用だと睨んでいた。幕命で伐り出した御用木材の突然の出荷停止は、側用人・間部詮房の仕業との噂があったからだ。だが、江戸で三左を迎えたのは意外な人物で、若君・城太郎の悪い噂も聞かされる。そんな折、葵の御紋に不敬ありと老中より笛木に叱責が下った。周到に仕掛けられた罠の匂いを嗅ぎ取る三左の前に、幕閣の深謀が浮かび上がる。
著者等紹介
山田剛[ヤマダタケシ]
1951年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、在阪民放局に勤務。「刺客―用心棒日和」で第十七回歴史群像大賞佳作を受賞し、改題した「大江戸旅の用心捧雪見の刺客」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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