学研M文庫
零戦―設計者が語る傑作機の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 661p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784059008125
  • NDC分類 538.7
  • Cコード C0193

出版社内容情報

2013年公開の映画「風立ちぬ」の主人公にして、零戦の設計主務者・堀越二郎が自ら著した稀代の名戦闘機「零戦」のすべて。

2013年公開の映画「風立ちぬ」の主人公にして、零戦の設計主務者である堀越二郎と、元大本営海軍参謀奥宮正武は戦後間もない時期、零戦の開発と運用のすべてを一冊の本に記録しようとした…。貴重な証言と資料満載の、航空・戦記ファン必携の古典的名著!

内容説明

わが国の航空技術の粋を結集して開発された傑作戦闘機「零戦」。この名機の設計主務者である堀越二郎氏と元大本営海軍参謀奥宮正武氏は、戦後間もない時期、膨大な資料と実体験に基づいて零戦のすべてを記録することを試みた。九六艦戦、零戦へと至る堀越氏の技術的挑戦とは?また、日本海軍航空の栄枯盛衰の陰にあったものとは?貴重この上ない証言と資料・写真を満載した古典的名著。

目次

第1部 零戦が生まれるまで
第2部 零戦の誕生
第3部 大空の覇者
第4部 名機にも強敵続出
第5部 零戦以後の海軍機
第6部 結び

著者等紹介

堀越二郎[ホリコシジロウ]
1903(明治36)年群馬県生まれ。工学博士。東京帝国大学工学部航空学科卒業後、三菱内燃機関(現三菱重工業)に入社、零式艦上戦闘機などの設計主務者として活躍。戦後は三菱重工業参事、参与を経たのち退職、東京大学、防衛大学校などで教鞭をとった。1982(昭和57)年没

奥宮正武[オクミヤマサタケ]
1909(明治42)年高知県生まれ。元海軍中佐。海兵58期。横須賀航空隊分隊長などを経て、太平洋戦争中は航空参謀としてアリューシャン・ミッドウェー作戦などに参加する。戦後は航空自衛隊学校長などを歴任。2007(平成19)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

44
終戦の日を契機にした何度目かの読了。零戦設計主務者であった堀越二郎監修であり、航空戦の当事者であった奥宮氏の著述という、出版当時(昭和27年)としても一次資料に非常に近い内容を含む本書の価値はいまだ揺るぎを感じさせない。しかし、初読いらい感じることは変わらない。堀越がいかに総合的かつ客観的にものを見れていたかであり、そこには名機零戦を設計したのは俺だ! といった感情論や驕りなど一切なく、むしろ冷徹に現実を見つめていた静かな眼がある。そして戦中も戦後の今もそういう人がいかに少ないかを痛切に感じる読書だった。2019/08/19

イプシロン

31
すでに多数の零戦本がある現在において、この本を読む意味はどこにあるのだろうか? と問いながら読んだ。その意味は、おそらく当時、零戦の設計と海軍航空機の行政全般を知る当事者の視点を読み解くということだと思った。当時あった事実を坦々と述べ反省してゆく筆致に、そういうものを感じたからだ。何にしても、本著は「零戦」と題されていながら、おおよよ七試からはじまり、十七試(のちの烈風)にいたるまでの海軍戦闘機を概略網羅し、三菱以外の戦闘機にも触れていることから、主に三菱を中心にした海軍戦闘機の設計生産とそれに関与した2022/08/04

ふじろう

0
零戦は優れた戦闘機だと誰もが知っていると思うが、欧米もまねではない日本の設計者の技術レベルの高さ、創意工夫であることを認めていた。よく知られたものは、本当によく知ると、よく知るべきだなあと思う。2014/06/01

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