内容説明
霊岸島の南新堀に店を構える筆商「紅屋」。美人の女将・お淡が、筆の穂先を舌で舐めて整える「舐め筆」で評判の店である。しかし、お淡にはもう一つの顔があった。筆商いのほかに、身請けしてもらった回向院裏のご隠居・千右衛門の頼みで、大店の二代目たちの筆おろしも請け負っているのだ。今日もお淡の導きで、一人の若者が男になる―。
著者等紹介
雑賀俊一郎[サイカシュンイチロウ]
1940年、神奈川県横須賀生まれ。立教大学社会学部卒。卒業後はコピーライターを生業とし、東京コピーライターズクラブ新人賞、同クラブ賞、朝日広告賞などを受賞。1998年、中国を舞台にした『黒ん棒はんべえ鄭芝龍救出行』で第六回歴史群像大賞優秀賞を受賞。以後、著作に専念し、『兆し屋萬次 色に溺れる大井川』(学習研究社刊)で本格デビュー。東京コピーライターズクラブ会員。俳句“こふみ”同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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